広報・PRはきつい?メディア対応と社内調整のストレス 【みんなの社畜体験談 #307】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は広報・PRの仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから広報・PRを目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 宮城県
勤務時間 9:30〜18:30(メディア対応で時間外対応あり)
休日 完全週休2日(土日祝・イベント時は休日出勤あり)
給料 年収420万円
必要資格 特になし(広報・メディア関連の経験があれば尚可)
業種 D2Cブランド運営企業(従業員150名規模)
主な業務内容 プレスリリース作成・メディアリレーション・取材対応・SNS運用・社内広報・イベント企画
性別 女性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

前職はWebメディアの編集者で、3年間記事の企画と執筆をしていました。取材先の広報担当者とやり取りする中で、「発信する側ではなく、情報を届ける側の仕事も面白そうだな」と思ったのがきっかけ。29歳のとき、渋谷のD2Cブランドの会社が広報を募集しているのを見つけて応募しました。面接で「メディア側の視点を持っている人が欲しかった」と言われ、採用に。入ってみたら、広報の仕事はメディア対応だけでなく、社内調整という見えない戦いの連続でした。

1日の仕事内容

朝9時半に出社して、まずメディア掲載のモニタリングから。自社ブランドやCEOに関するニュース記事、SNSの反応をチェック。ネガティブな記事やSNS投稿がないか、毎朝の確認は欠かせません。何か問題があれば、即座に対応方針を検討します。

午前中はプレスリリースの作成や、メディアへのアプローチ。新商品のリリースに合わせて、雑誌やWebメディアの記者にメールや電話でコンタクト。「こういう切り口なら記事にできませんか?」と提案して、取材につなげる。1件のプレスリリースを書くのに、社内の関係者5人くらいに確認を回して、修正して、また確認。これだけで2〜3日かかることもあります。

午後はメディアからの問い合わせ対応や、取材のアテンド。記者をオフィスに案内して、社員のインタビューに同席して、発言内容が問題ないか確認。取材後の原稿チェックも広報の仕事です。夕方にはSNSの投稿スケジュールを確認して、社内広報用の社内報原稿を書く。18時半に帰れるのは調子のいい日で、新商品のローンチ前やメディアイベント前は21時を回ることもしばしばでした。

この仕事できつかったこと

メディアと社内の板挟みが一番きつかったです。記者から「この件についてCEOのコメントが欲しい」と急ぎの依頼が来て、CEOに掛け合うと「今忙しいから無理」。メディア側の締め切りは待ってくれない。間に挟まれて、双方にいい顔をしながら落としどころを見つけるのが毎回大変でした。

プレスリリースの社内承認プロセスも地味にストレス。マーケ部門は「もっと攻めた表現にしてほしい」、法務は「この表現はリスクがある」、経営層は「メッセージが弱い」。全員の意見を取り入れようとすると、何を言いたいのかわからない文章になる。最終的に自分の判断で「ここはこの表現で行きます」と決断するのですが、結果が出なかったときの責任は全部こっちに来る。

SNSの炎上リスクも常に頭にあります。何気ない投稿が炎上につながる可能性がある時代。休日でもスマホが気になって、通知が来るたびにドキッとする。特にCEOが個人のSNSで発言するときは心臓が止まりそうになることが何度もありました。「それ投稿する前に見せてください」と何度もお願いしましたが、なかなか聞いてもらえないのが辛いところです。

この仕事で良かったこと

自分が仕掛けた企画がメディアに大きく取り上げられたときの快感は最高です。ある新商品のPRで、テレビの情報番組に紹介されたとき。翌日のECサイトのアクセスが通常の10倍になって、在庫が一瞬で完売。営業部門から「広報のおかげです」と言われたときは、この仕事の醍醐味を全身で感じました。

人脈が自然と広がるのも広報の大きなメリット。メディアの記者、他社の広報担当者、PR会社の人たち。業界のイベントやカンファレンスに参加する機会も多くて、情報収集の幅が圧倒的に広がります。

文章力とコミュニケーション力が鍛えられるのも実感しています。プレスリリース、SNS投稿、社内報、取材対応。あらゆる場面で「伝えるスキル」を磨くことができる。このスキルはどの仕事に就いても間違いなく武器になります。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。3年目で、広報チームが2名体制になりました。一人で全部背負っていた頃と比べると、精神的にだいぶ余裕が出てきました。メディアリレーションの質も上がってきて、指名で取材依頼が来ることも増えています。将来はPRコンサルタントとして独立するか、大手企業の広報部門でマネジメントを経験するか。どちらの道に進むにしても、広報の経験は大きな財産です。

この仕事が向いている人

文章を書くのが好きで、人と話すのが得意な人に向いています。社内外の調整を厭わないフットワークの軽さと、急な依頼にも柔軟に対応できる臨機応変さが必須。逆に、自分のペースで仕事をしたい人や、コントロールできない状況にストレスを感じるタイプには辛い仕事です。メディアのスケジュールに振り回される覚悟は必要です。

この仕事に就きたい人へ一言

広報のキャリアを伸ばすなら、メディアリレーションだけでなく、デジタルPRやSNSマーケティングの知識も身につけるのが重要。データを使って広報活動の効果を可視化できると、経営層からの信頼が格段に上がります。

PRTIMESやGoogleアラートを活用した情報収集は基本中の基本。記者との関係構築は時間がかかりますが、地道なコミュニケーションの積み重ねが最大の武器になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 広報に未経験から転職できる?

A. 可能です。特にメディア業界(編集者・記者・ライター)の経験があれば有利。マーケティングや営業の経験も、コミュニケーション力として評価されるケースがあります。PR会社で経験を積んでから事業会社の広報に転職するルートも一般的です。

Q. 広報の年収はどれくらい?

A. スタッフクラスで350〜450万円、マネージャーで500〜650万円、部長クラスで650〜850万円。外資系企業やIT企業では広報マネージャーで年収700万円以上も珍しくありません。

まとめ

広報・PRはメディアと社内の板挟み・プレスリリースの承認プロセス・SNS炎上リスクがきつい仕事です。しかし、自分の企画がメディアに取り上げられたときの達成感と、人脈・伝えるスキルの蓄積は他の職種では得られません。調整力とフットワークの軽さがある人にとっては、やりがいと成長を感じられるキャリアです。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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