居酒屋の厨房は戦場だった。調理補助バイトで学んだことと、二度とやりたくない理由。 【みんなの社畜体験談 #122】

📋 この記事でわかること

  • 居酒屋の調理補助バイトの仕事内容と1日の流れ
  • 時給・勤務時間・休日の実態
  • 厨房の過酷さ(火傷・怒号・終電逃し)
  • この仕事で得られたもの
  • 居酒屋の調理補助が向いている人の特徴

今回は居酒屋の厨房の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから居酒屋の厨房を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

「料理できなくてもOK」「まかない食べ放題」なんて甘い言葉に釣られて始めたものの、そこに待っていたのは怒号と油と汗にまみれた戦場だったそうです。

詳しく教えていただきましたので、ご紹介したいと思います。

雇用形態 アルバイト
勤務地 神奈川県
勤務時間 17:00~24:00(繁忙期は深夜1時過ぎも)
休日 シフト制(週2〜3日)
給料 時給1,100円(22時以降は1,375円)
必要資格 なし
業種 飲食業
主な業務内容 調理補助・仕込み・洗い場
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

大学1年の春、とにかくお金が必要でした。サークルの飲み会、教科書代、スマホ代…。バイト未経験だった自分が唯一受かったのが、駅前の居酒屋チェーンの調理補助です。

面接では「包丁握ったことなくても大丈夫ですよ」と笑顔で言われました。まかないも出るし、未経験でもできるならいいかと軽い気持ちで始めました。

この軽い気持ちが、後にどれだけ甘かったかを思い知ることになります。

1日の仕事内容

17時に出勤すると、まず着替えてすぐ仕込みに入ります。キャベツの千切り、ポテトサラダの仕込み、焼き鳥の串打ち。これを開店の18時までに終わらせなきゃいけません。

18時を過ぎると注文が入り始めます。最初はポツポツですが、19時を過ぎたあたりから一気に地獄が始まります

モニターに注文がズラッと並び、料理長が怒鳴ります。「枝豆3つ!唐揚げ2つ!刺身盛り合わせ!早くしろ!」

自分の担当は揚げ物と焼き物の補助でした。フライヤーの油は180度。跳ねた油が腕に飛んで、気づいたら火傷の跡だらけになっていました。

21時過ぎにようやくピークが落ち着きますが、そこから洗い場の山が待っています。グラス、皿、鍋、フライパン…。食洗機では追いつかないので手洗いもします。指先はふやけてボロボロでした。

閉店後の片付けが終わって、タイムカードを押すのはだいたい24時。金曜と土曜は深夜1時を過ぎることもザラで、終電を逃してマンガ喫茶で朝まで過ごしたことも何度かありました。

この仕事できつかったこと

一番きつかったのは、料理長の怒鳴り声です

ピーク時の厨房はとにかくうるさいです。換気扇の音、フライヤーの音、注文の音。その中で料理長が叫びます。「遅い!」「違う!」「使えねえな!」

最初の1ヶ月は毎日のようにミスをして怒られました。焼き鳥を焦がした、盛り付けの量を間違えた、皿を割った。一度なんて、間違えて出した料理をお客さんの目の前で突き返されたこともあります。あの時は本気で辞めようと思いました。

あとは体力的にもきつかったです。6〜7時間ほぼ立ちっぱなし、動きっぱなし。厨房は暑いし、冬でも汗だくです。夏場はサウナみたいになります。冷房なんてホールにしか効いていません。

火傷は日常茶飯事でした。腕には今でも跡が残っています。「飲食業の勲章だよ」と先輩は笑っていましたが、正直笑えませんでした。

この仕事で良かったこと

きつかったですが、得たものもあります。

まず、料理ができるようになりました。包丁の使い方も知らなかった自分が、半年後にはそれなりに魚をさばけるようになっていました。一人暮らしの食費がガクッと下がりましたし、友達に料理を振る舞うと「うまい!」と言ってもらえるのが地味に嬉しかったです。

まかないも最高でした。毎回タダで食べられるので、バイトの日は夕食代がゼロです。メニューにない裏メニューを作ってくれることもあって、あれは本当に美味しかったです。

それと、メンタルが鍛えられました。怒鳴られても動じなくなりましたし、理不尽なことを言われても受け流せるようになりました。就活の面接で緊張しなかったのは、間違いなく居酒屋バイトのおかげだと思います。

この仕事を辞めた理由

大学3年になって就活が始まり、バイトに入れる日が減りました。シフトを減らしたいと言ったら、「使えないやつはいらない」と言われました。

2年間それなりに頑張ってきたつもりでしたが、飲食業はそういう世界なんだと痛感しました。代わりはいくらでもいます。人間関係で引き止められることもなく、あっさり辞めました。

辞めた日、厨房を出たときの夜風が気持ちよかったのを今でも覚えています。

この仕事が向いている人

体力があって、怒られても折れない人。これに尽きます。

料理のスキルは後からついてきますが、体力メンタルの強さは最初からないときついです。あと、暑さに弱い人は本当にやめたほうがいいです。厨房の暑さは想像の3倍はあります。

逆に言えば、体力に自信があって「何か手に職をつけたい」と思っている人にはいい経験になると思います。飲食で身につけたスキルは一生モノですから。

この仕事に就きたい人へ一言

居酒屋の厨房はきついです。それは間違いありません。でも、2年間やり切った自分は、バイトを始める前とは別人になっていました。

料理ができるようになりました。理不尽に耐えられるようになりました。チームで動く力がつきました。

もしやるなら、最低3ヶ月は続けてみてほしいです。最初の1ヶ月は地獄ですが、3ヶ月経つ頃には体が勝手に動くようになります。そうなったら、この仕事の面白さがわかってくるはずです。

ただし、火傷には本当に気をつけてください。長袖の作業着は暑くても絶対に着ること。これだけは先輩として伝えておきたいです。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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