システム運用保守はきつい?夜間対応と単調さのジレンマ 【みんなの社畜体験談 #277】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回はシステム運用保守の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これからシステム運用保守を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 千葉県
勤務時間 シフト制(日勤9:00〜18:00/夜勤21:00〜翌9:00)
休日 月8〜10日(シフト制・土日出勤あり)
給料 年収380万円
必要資格 基本情報技術者(あれば尚可)
業種 SIer(システムインテグレーター)
主な業務内容 企業システムの監視・障害対応・バッチ処理管理・定期メンテナンス・手順書に基づくオペレーション
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

文系の大学を卒業して、IT業界に興味があったのでSIerに入社しました。23歳のとき、配属されたのがシステム運用保守の部署。正直、開発をやりたかったんですが「まずは運用から」と言われて、未経験のまま大手金融機関のシステム運用チームに常駐することになりました。「システムを守る」という響きにはカッコよさを感じていましたが、現実は想像とかなり違いました。

1日の仕事内容

日勤の場合、朝9時に常駐先のオフィスに出勤。まず前日夜間の運用ログを確認して、異常がないかチェック。監視画面には数十台のサーバーの状態がリアルタイムで表示されていて、アラートが出ていれば手順書に沿って対応します。問題がなければ、定常業務としてバッチ処理の実行確認、バックアップの確認、ログの取得と保管。

午前中にこのルーティンを終えたら、午後はドキュメントの更新や手順書の改訂。あとはひたすら監視画面を眺めて待機。何も起きなければ穏やかな一日ですが、障害が発生するとスイッチが入ります。エラーの原因を切り分けて、開発チームや関連部署にエスカレーション。復旧まで電話会議が続くこともあります。

夜勤は21時に出勤して翌朝9時まで。深夜帯のバッチ処理を見守り、異常があれば即対応。夜勤明けは仮眠して帰宅。月に4〜5回夜勤が入るシフトで、日勤と夜勤が交互に来る週は、体のリズムが完全に崩れます。

この仕事できつかったこと

夜勤が体にこたえます。人間は夜に寝るようにできているんだと、この仕事で痛感しました。深夜3時の監視室、蛍光灯の下で画面を見つめ続ける。眠気と戦いながら、異常があればすぐに対応しなければならない緊張感。夜勤明けに太陽の光を浴びると目眩がして、帰宅しても昼間は眠れない。慢性的な睡眠不足が蓄積して、3年目で自律神経がおかしくなりました。

仕事の単調さも精神的にきつい。毎日同じ監視画面を眺めて、同じ手順書に沿ってオペレーション。障害が起きない日は「何もしなかった日」になります。それが平和で良いと思う人もいるでしょうが、自分はスキルが身についている実感がなくて焦りました。開発をやっている同期がバリバリコードを書いている横で、自分はサーバーの再起動ボタンを押すだけ。キャリアへの不安が年々大きくなっていきました。

障害発生時のプレッシャーは尋常じゃありません。金融システムが止まれば、一分一秒で数千万円の損害が出る可能性がある。深夜2時に大量のアラートが鳴って、復旧まで4時間かかったときは、手が震えていました。平時は暇なのに、有事は命がけ。このギャップが精神を削ります。

この仕事で良かったこと

システムが安定稼働し続けているのは、運用保守チームのおかげ。その「縁の下の力持ち」としての誇りはあります。大規模な障害を迅速に復旧させたとき、クライアントから「助かりました」と言われた瞬間は、この仕事の存在意義を感じます。

ITインフラの知識が体系的に身につくのは大きなメリットです。サーバー、ネットワーク、データベース、ミドルウェア。運用保守の現場で得た知識は、インフラエンジニアやクラウドエンジニアへのキャリアチェンジの土台になります。

障害がなければ定時で帰れる日も多く、残業が少ない月は意外とワークライフバランスが取れます。夜勤明けの翌日が休みになるシフトパターンなら、平日の昼間に自由に使える時間ができる。その時間を資格勉強やプログラミング学習に充てて、次のキャリアの準備をしていました。

この仕事を辞めた理由

4年で異動しました。社内公募でクラウドインフラの構築チームに手を挙げて、念願の「作る側」に移ることができました。運用保守で得たインフラの知識は、構築の仕事でもそのまま活きています。AWSの設計をするときに「運用でこういうトラブルが起きるから、こう設計しておくべき」と提案できるのは、運用保守を経験したからこそ。あの4年間は無駄じゃなかったと今は思えます。

この仕事が向いている人

慎重で正確な作業ができる人に向いています。手順書通りにミスなくオペレーションを回せる几帳面さが求められる。障害発生時に冷静に対応できるストレス耐性も必須。逆に、クリエイティブな仕事がしたい人や、毎日変化を求めるタイプには退屈で耐えられない仕事です。

この仕事に就きたい人へ一言

運用保守は「キャリアの墓場」と呼ばれることもありますが、考え方次第です。ここで得たインフラの知識を武器に、クラウドエンジニア(AWS/Azure/GCP)やSREにキャリアチェンジすれば、年収は一気に上がります。

AWS認定ソリューションアーキテクトやLinuC/LPICの資格を取得しておくと、転職市場での評価が格段に変わります。運用保守にいる間こそ、次のキャリアの準備期間として有効に使ってください。

よくある質問(FAQ)

Q. システム運用保守に必要な資格は?

A. 入社時に必須の資格はありませんが、ITパスポートや基本情報技術者を持っていると有利。現場に入ってからはLPIC(Linux技術者認定)やAWS認定資格の取得を目指すと、キャリアの幅が広がります。

Q. 運用保守の年収相場は?

A. 未経験〜3年目で300〜400万円、リーダークラスで400〜500万円。クラウドエンジニアやSREにシフトすれば500〜700万円以上が現実的です。

まとめ

システム運用保守は夜勤の身体的負担、仕事の単調さ、障害時の極度のプレッシャーがきつい仕事です。しかし、ITインフラの知識を体系的に学べる貴重な現場であり、クラウドエンジニアやSREへのキャリアチェンジの土台として活かせます。運用保守にいる時間を「次のキャリアへの準備期間」と捉えて資格取得やスキルアップに投資すれば、将来の選択肢は大きく広がります。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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