📝 この記事でわかること
- この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
- 給料・勤務時間・休日の実情
- 実際にきつかったこと
- この仕事で良かったこと
- 向いている人の特徴
今回は翻訳者(英日)の仕事を経験された方に体験談をいただきました。
実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから翻訳者(英日)を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。
| 雇用形態 | フリーランス |
|---|---|
| 勤務地 | 和歌山県 |
| 勤務時間 | 不定(1日6〜10時間・案件状況による) |
| 休日 | 不定(月5〜7日・自分で調整) |
| 給料 | 月収35万円(波あり) |
| 必要資格 | TOEIC 960点・英検1級 |
| 業種 | 翻訳・ローカライズ |
| 主な業務内容 | 英日翻訳(IT・医薬・法務分野)・翻訳メモリ管理・用語集整備・ネイティブチェック対応 |
| 性別 | 女性 |
| 年代 | 30代 |
始めたきっかけ
大学で英語を専攻して、卒業後は商社の事務職に就きました。海外の取引先とのメールを翻訳する機会が多くて、「翻訳の仕事って面白い」と感じ始めたのが入社2年目。ただ商社の事務は翻訳が本業じゃないので、もっと翻訳に集中できる環境が欲しくなりました。27歳のときに退職して、翻訳学校に半年通ってからフリーランスの翻訳者として独立。翻訳会社に登録してトライアル(テスト翻訳)を受けまくり、3社に合格してキャリアをスタートさせました。
1日の仕事内容
朝8時に起きて、メールを確認。翻訳会社から新しい案件の打診が来ていれば、分量と納期を見て受けるかどうかを判断します。受注が確定したら、まず原文を通して読んで全体の構成を把握。専門用語が多い案件はリサーチから入ります。
午前中は集中力が高いので翻訳作業に充てます。翻訳支援ツール(Trados)を使って、原文を1文ずつ翻訳していく。IT分野のマニュアルなら1日3,000〜4,000ワード、医薬分野の論文なら1日2,000〜2,500ワードくらいのペース。お昼を挟んで午後も翻訳の続き。15時頃に一度コーヒーブレイクを入れて、16時から見直し作業。自分の翻訳を読み返して、誤訳や不自然な表現を修正します。
夕方に納品して、翌日の案件の準備。納期が重なっているときは22時〜23時まで作業することもあります。複数案件を並行して進めるのが常態化していて、スケジュール管理が生命線です。
この仕事できつかったこと
納期のプレッシャーが常に頭から離れません。翻訳の仕事は基本的に「いつまでに何ワード」が決まっていて、遅れは許されない。体調が悪くても納期は待ってくれない。インフルエンザで39度の熱が出た日も、解熱剤を飲んで翻訳した経験があります。フリーランスに有給はないので、休んだらその分の収入がゼロになる。この恐怖が常にある。
専門知識の壁がきつかったです。IT分野ならまだ何とかなりますが、医薬分野の翻訳は専門用語の嵐。「抗体依存性細胞傷害」「ファーマコキネティクス」みたいな言葉が出てくると、翻訳以前に内容の理解が必要。毎回論文を読みながら調べものをして、翻訳時間の3割がリサーチに消えることもあります。法務分野の契約書も独特の言い回しがあって、一つの訳語の選択を誤ると法的なリスクにつながりかねない。責任の重さに押しつぶされそうになることがあります。
AI翻訳の進化で将来への不安が年々強まっています。ChatGPTやDeepLの翻訳精度が上がるにつれて、「翻訳者は不要になるのでは」というプレッシャーを感じます。実際、単価の値下げ交渉をされるケースが増えていて、5年前と比べてワード単価が2割近く落ちている案件もあります。
この仕事で良かったこと
自分の翻訳が世に出て、誰かの役に立っている実感があるのはやりがいです。自分が翻訳したソフトウェアのマニュアルがユーザーに読まれている、自分が翻訳した医薬品の治験報告書が審査に使われている。表に名前は出ませんが、縁の下の力持ちとして社会を支えている誇りがあります。
在宅で完結する仕事なので、通勤がなく、自分のペースで働けるのは大きな魅力。集中できる時間帯に作業して、気分転換に散歩に出て、また戻って翻訳。この自由さは会社員時代には考えられなかったものです。
英語力がどんどん上がるのも実感します。毎日何千ワードもの英文を読んで翻訳していると、リーディング力は当然として、語彙力や表現力がみるみる向上する。翻訳者になって3年で、英検1級も難なく取得できました。
この仕事を辞めた理由
辞めていません。フリーランス5年目で、得意分野をIT・医薬に絞ったことで指名の仕事が増えてきました。月収は安定して35万円前後。AI翻訳への対策として、ポストエディット(AI翻訳の修正)の案件も積極的に受けるようにしています。翻訳だけでなく、英語コンテンツのライティングにも領域を広げている最中です。
この仕事が向いている人
英語が好きで、調べものが苦にならない人に向いています。「一つの言葉に30分悩める」ような言葉へのこだわりがある人がいい翻訳者になれます。締め切りに追われてもパニックにならない冷静さも必要。逆に、人と会話しながら仕事がしたい人や、安定した月給が欲しい人にはフリーランスの翻訳者はきつい仕事です。
この仕事に就きたい人へ一言
翻訳者として単価を上げたいなら、専門分野を絞ることが最重要です。IT、医薬、法務、金融など、専門性が高い分野ほどワード単価が上がります。翻訳会社のトライアルを複数受けて、得意分野で実績を積むのがキャリアアップの王道。
AI翻訳の進化は脅威ですが、高品質な翻訳ができる人材の需要は消えません。「AIにはできない翻訳品質」を武器にするためにも、専門知識の深掘りは今後ますます重要になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 翻訳者になるのに資格は必要?
A. 必須の資格はありません。ただし、TOEIC 900点以上や英検1級があると翻訳会社のトライアルに通りやすくなります。JTF(日本翻訳連盟)のほんやく検定もスキル証明として有効。実際に重視されるのはトライアルの翻訳品質です。
Q. フリーランス翻訳者の収入はどれくらい?
A. 駆け出しで月収10〜20万円、3〜5年の中堅で月収30〜40万円、専門性の高いベテランで月収50〜80万円が目安。ワード単価は分野によって異なり、一般文書で8〜12円、医薬・法務で15〜25円程度です。
まとめ
フリーランスの翻訳者は、納期のプレッシャー・専門知識の壁・AI翻訳による単価下落がきつい一方、在宅で自分のペースで働ける自由さと、英語力を活かして社会を支える誇りが魅力です。専門分野を極めて品質で差別化すれば、AI時代でも食べていけるキャリアが築けます。
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