📝 この記事でわかること
- この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
- 給料・勤務時間・休日の実情
- 実際にきつかったこと
- この仕事で良かったこと
- 向いている人の特徴
今回はITスタートアップのCTOの仕事を経験された方に体験談をいただきました。
実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これからITスタートアップのCTOを目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。
| 雇用形態 | 正社員 |
|---|---|
| 勤務地 | 新潟県 |
| 勤務時間 | 10:00〜22:00(実質稼働12〜14時間・土日も対応あり) |
| 休日 | 週休2日(建前)、実質月4〜6日程度 |
| 給料 | 年収800万円 |
| 必要資格 | 特になし(実務でのエンジニアリング経験が必須) |
| 業種 | ITスタートアップ(SaaS) |
| 主な業務内容 | 技術戦略の策定・開発チームのマネジメント・採用・アーキテクチャ設計・投資家向け技術説明 |
| 性別 | 男性 |
| 年代 | 30代 |
始めたきっかけ
大手SIerで5年、Webスタートアップでバックエンドエンジニアを3年やった後、大学時代の友人が立ち上げたSaaSスタートアップにCTOとして参画しました。30歳のときです。友人であるCEOから「技術面は全部任せるから一緒にやろう」と口説かれて、自分の技術力で事業を作る側に回りたいという野望もあり、迷わず飛び込みました。CTO=最高技術責任者。肩書きはかっこいいですが、従業員10人のスタートアップのCTOは、実態は「一番働くエンジニア兼なんでも屋」でした。
1日の仕事内容
朝10時に出社して、まずSlackとGitHubの通知を確認。エンジニアチーム5人からのプルリクエストをレビューしつつ、自分でもコードを書きます。CTOがコードを書くべきかどうかは議論がありますが、10人規模のスタートアップではCTOも戦力。設計だけしている余裕はありません。
11時にCEOとの朝会。事業のKPIを確認して、プロダクトの優先度を議論。「この機能を来週までに出せるか」「セキュリティ監査の対応はどうなっている」「投資家に見せる技術ロードマップを更新してほしい」。技術のことだけ考えていたいのに、経営の話が次々に降ってきます。
午後はエンジニアの採用面接が週に2〜3件。技術力の見極めと、カルチャーフィットの判断。採用は会社の命運を左右するので手は抜けません。空いた時間にインフラの構成変更やCI/CDの改善。夕方に開発チームとのスプリントレビュー。夜はCEOと一緒に投資家向けのピッチ資料を作成。帰宅は22時〜23時が日常です。土日もSlackは鳴りっぱなしで、障害が起きたら深夜でも対応します。
この仕事できつかったこと
技術と経営の板挟みが最大のきつさです。エンジニアとしては技術的負債を返済したい。でもCEOは「今は新機能を出してグロースを優先してほしい」と言う。投資家はKPIの成長を求めている。エンジニアチームは「リファクタリングの時間をくれ」と訴えてくる。全方位から異なる要求が飛んできて、全部を満たすのは物理的に不可能。誰かを失望させる意思決定を常に迫られるのは、精神的に非常に消耗します。
「最後の砦」のプレッシャーがきつい。本番環境で障害が発生したとき、最終的に復旧させるのはCTOの仕事。深夜3時に叩き起こされてダッシュボードを睨みながらバグを特定。サービスが止まっている間、お客さんからクレームが殺到する。「CTOなんだから何とかしてくれ」。この重圧は想像以上でした。
孤独です。チームメンバーには弱みを見せられない、CEOとは時に対立する、エンジニアの愚痴も経営の不安も聞く側になる。CTOは「相談できる相手がいない」ポジション。メンタルの維持が一番の課題でした。同じ立場のCTO同士のコミュニティに救われましたが、最初の1年間は孤独で何度も辞めたくなりました。
この仕事で良かったこと
自分が設計したアーキテクチャの上でプロダクトが動き、実際のユーザーが使ってくれている。この感覚は大企業のエンジニア時代には味わえなかったものです。お客さんから「このサービスのおかげで業務が楽になった」というフィードバックをもらったときは、チーム全員で喜びました。
技術的な意思決定を全て自分ができるのは、エンジニアにとって最高の環境です。使う言語、フレームワーク、インフラ構成。大企業では上の承認が必要だったことが、CTOの判断で即決できる。このスピード感とオーナーシップは、スタートアップならではの醍醐味です。
年収800万円は同年代のエンジニアと比べて高い方ですが、ストックオプションがついているのが真のリターン。会社がうまくいけば、数千万〜数億のリターンが見込める。ハイリスク・ハイリターンのキャリアに賭けている感覚は、スリルと期待が入り混じって妙にワクワクします。
この仕事を辞めた理由
辞めていません。3年目で、エンジニアチームは5人から12人に成長。シリーズAの資金調達も成功して、会社のフェーズが変わりつつあります。最近はVPoE(VP of Engineering)の採用を進めていて、マネジメントの一部を移譲する計画です。CTOとして技術戦略に集中できる環境を自分で作っていくのが、今の目標です。
この仕事が向いている人
技術力とコミュニケーション力の両方を持ち、曖昧な状況での意思決定を楽しめる人に向いています。「技術だけやりたい」人にはCTOは向きません。経営視点を持ちながら技術を推進できるバランス感覚が必須です。プレッシャーに強く、孤独に耐えられるメンタルの持ち主であることも重要。安定志向の人には絶対におすすめしません。
この仕事に就きたい人へ一言
CTOを目指すなら、エンジニアとして5年以上の実務経験に加えて、チームリードやプロジェクトマネジメントの経験が求められます。技術ブログやOSS活動で自分の技術力を可視化しておくと、スタートアップからの声がかかりやすくなります。
CTOのキャリアパスはIPO後の上場企業CTO、VCのテクニカルアドバイザー、連続起業家など多岐にわたります。最初の1社でうまくいかなくても、CTO経験自体が市場価値を大きく引き上げてくれます。
よくある質問(FAQ)
Q. スタートアップのCTOに必要な技術力は?
A. フルスタックである必要はありませんが、アーキテクチャ設計、インフラ構築、セキュリティの基礎は理解している必要があります。最も重要なのは「何を作るか」を技術的に正しく判断できる力です。
Q. CTOの年収はどれくらい?
A. シード〜シリーズAのスタートアップで600〜1,000万円が相場。ストックオプションの価値は会社の成長次第ですが、IPOすれば数千万〜数億のリターンになるケースもあります。大手企業のCTOなら年収1,500〜3,000万円クラスです。
まとめ
ITスタートアップのCTOは技術と経営の板挟み、深夜の障害対応、孤独なポジションがきつい一方、自分の技術で事業を作り上げる唯一無二のやりがいと、ストックオプションによるハイリターンの可能性がある仕事です。技術力とリーダーシップの両方に自信がある人にとって、キャリアの最高峰を目指せるポジションです。
📌 転職を考えている方へ
プログラマーで培った経験やスキルは、他の職種でも活かせます。転職エージェントなら、あなたの経験を活かせる求人を無料で紹介してくれます。キャリア相談から面接対策まで、専任のアドバイザーがサポート。まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
🔍 転職サービス診断をしてみる
5つの質問に答えるだけで、あなたの職種・希望条件に合った転職サービスがわかります。まずは無料診断で方向性を確認してみてください。
\当サイトオリジナル転職サービス診断/


コメント