太陽光発電の営業はきつい?訪問販売のリアルと業界の闇 【みんなの社畜体験談 #211】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は太陽光発電の営業の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから太陽光発電の営業を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 埼玉県
勤務時間 10:00〜19:00(実質22時退勤も珍しくない)
休日 水曜+1日(シフト制・月7〜8日休み)
給料 年収350万円(歩合込み)
必要資格 普通自動車免許
業種 エネルギー・太陽光発電
主な業務内容 一般住宅への太陽光発電システム・蓄電池の訪問販売
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

前職のコンビニバイトに行き詰まりを感じていたとき、求人サイトで「未経験OK・月収50万も可能」という太陽光発電の営業求人を見つけました。稼げるなら何でもいいやと思って応募したのが正直なところです。面接は即日合格で、翌週から研修がスタート。「これからの時代、太陽光は絶対に伸びる」という社長の話を聞いて、テンションが上がったのを覚えています。ただ、研修で教わったのは訪問販売のトークスクリプトでした。

1日の仕事内容

朝10時に出社。午前中は前日のアポイントの確認と、訪問エリアの地図確認。ターゲットは一戸建ての住宅で、築10〜20年の家が狙い目と教えられました。

12時頃から訪問開始。チームで車に乗り合わせて住宅地に向かい、一軒ずつピンポンを押していきます。「近くで太陽光の工事をしているのでご挨拶に来ました」「電気代の節約に興味はありませんか?」。奥様が在宅の昼間が勝負の時間帯です。

話を聞いてもらえたら、屋根の面積や日照条件をヒアリングして、その場でシミュレーションを作成。「月々のローン返済額が電気代の節約分でまかなえます」という提案をします。

アポイントが取れたら、夕方以降にご主人と奥様がそろったところで再訪問。ここで本格的な商談に入ります。クロージングまで2〜3時間かかることもあり、22時を過ぎて帰宅することも珍しくありませんでした。

この仕事できつかったこと

訪問販売のきつさはコピー機の飛び込み以上でした。個人宅への訪問なので、「帰ってください」「二度と来ないで」「警察呼ぶよ」と言われることが日常茶飯事。インターホンのカメラで姿が映った瞬間に切られることもしょっちゅうです。1日50〜80軒回って、話を聞いてもらえるのは2〜3軒。

業界の闇を感じたこともきつかった。上司から「クロージングでは帰ると言わせるな。粘れ」と指導され、お客様がうんざりしているのに居座り続ける先輩もいました。「今日決めてもらわないと、この価格は出せません」という煽りトーク。これでいいのかと疑問を感じながらも、数字を上げないと居場所がなくなる環境でした。

中には「売りっぱなし」でアフターフォローがない会社もあって、業界全体のイメージが悪い。「太陽光の営業です」と言うだけで門前払いにされるのは、先人たちの悪評のせいでもあります。

この仕事で良かったこと

歩合が乗ったときの給料は確かに良かったです。1件の契約で10〜20万円のインセンティブがつくこともあり、月に3件決めたら月収50万円を超えることもありました。コンビニバイト時代には考えられなかった金額です。

お客様が実際に太陽光パネルを設置して、「電気代が本当に安くなった」と報告してくれたときは嬉しかったです。環境にも貢献できているという実感はありました。

営業の基礎力は確実に身につきました。初対面の人と短時間で信頼関係を築く力、ヒアリング力、クロージング力。この経験があるからこそ、今の仕事にも自信を持って取り組めています。

この仕事を辞めた理由

1年半で退職しました。訪問販売への罪悪感と、業界の将来性への不安が主な理由です。固定価格買取制度(FIT)の買取価格が年々下がっていて、お客様へのメリットが薄くなってきていたのに、それを隠して売り続けることに後ろめたさがありました。辞めると決めてからは心が軽くなり、今は別業界の法人営業に転職して穏やかに働いています。

この仕事が向いている人

メンタルが非常に強く、断られても全く気にならないタイプなら向いています。体力的にもきつい仕事なので、若くて体力がある人のほうが有利です。短期間で稼ぎたい人、営業スキルを叩き込みたい人には修行の場としては悪くない。ただし、倫理観を大事にする人や、長期的なキャリアを考える人にはおすすめしません。

この仕事に就きたい人へ一言

太陽光発電の営業がすべて悪いわけではなく、まともな会社もあります。ただし、訪問販売型の会社は離職率が非常に高く、入社前にしっかり見極めることが大切です。

「未経験で月収50万円」という求人には要注意。歩合が高い分、契約が取れなければ手取りは驚くほど低いです。入社を検討するなら、固定給の額、ノルマの具体的な数字、離職率をしっかり確認してください。もし今太陽光の営業をしていて限界を感じているなら、その営業力は他の業界でも十分に通用します。早めに環境を変えることを検討してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 太陽光の営業は違法じゃないの?

A. 訪問販売自体は合法ですが、特定商取引法のルール(クーリングオフの説明義務など)を守る必要があります。強引なクロージングや虚偽の説明は違法になる場合も。消費者センターへの苦情が多い業界なのは事実です。

Q. 太陽光の訪問営業からの転職先は?

A. 訪問販売で鍛えた営業力は高く評価されます。不動産、保険、人材業界の営業職への転職が多いです。法人営業に切り替えれば、精神的な負担は大幅に軽減されます。

まとめ

太陽光発電の訪問販売は、歩合で大きく稼げる可能性がある反面、精神的・体力的なきつさと業界特有の闇があります。短期間で営業力を鍛えたい方にはハードな修行の場になりますが、長く続ける仕事としてはおすすめしにくいのが本音。今この仕事で消耗している方は、培った営業力を武器にキャリアチェンジを考えてみてください。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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