📝 この記事でわかること
- この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
- 給料・勤務時間・休日の実情
- 実際にきつかったこと
- この仕事で良かったこと
- 向いている人の特徴
今回は法務の仕事を経験された方に体験談をいただきました。
実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから法務を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。
| 雇用形態 | 正社員 |
|---|---|
| 勤務地 | 茨城県 |
| 勤務時間 | 9:30〜18:30(案件次第で残業あり) |
| 休日 | 完全週休2日(土日祝) |
| 給料 | 年収500万円 |
| 必要資格 | 法学部卒または法務実務経験(ビジネス実務法務検定2級以上が望ましい) |
| 業種 | SaaS企業(従業員400名規模) |
| 主な業務内容 | 契約書のレビュー・作成・交渉支援・コンプライアンス体制構築・法改正対応・社内法務相談 |
| 性別 | 女性 |
| 年代 | 30代 |
始めたきっかけ
法学部を卒業してロースクールに進学したものの、司法試験に2回落ちて撤退を決めたのが28歳のとき。周囲が弁護士として活躍する中で「自分は何者にもなれなかった」と落ち込みましたが、法律知識を活かせる仕事として企業法務を選びました。中央区のSaaS企業が法務担当を募集していて、面接で「司法試験は諦めましたが、法律の知識はあります」と正直に話したら、「うちは法務専任が一人もいないから、知識があるだけで即戦力です」と言っていただいて入社。法務部門を一から作るつもりで入りましたが、その「一からやる」がこんなにきついとは思いませんでした。
1日の仕事内容
朝9時半に出社して、まず契約書レビューの依頼メールを確認します。営業部やパートナーシップ部門から「この契約書を確認してほしい」という依頼が1日に3〜5件。NDA、業務委託契約、SaaS利用規約、代理店契約。それぞれ条項を一つずつ読み込んで、リスクがないかチェックします。「この免責条項だと自社に不利」「この損害賠償の上限額は低すぎる」。修正案を赤入れして、担当者にフィードバック。
午後は取引先との契約交渉のサポート。営業担当が「先方がこの条項を譲らないんですが」と相談に来るので、代替案を一緒に考える。法的なリスクと事業上のメリットを天秤にかけながら、「ここは譲ってもいいけど、ここは絶対に譲れない」というラインを提示。交渉が平行線になると、先方の弁護士と直接やり取りすることもあります。
合間にコンプライアンス関連の業務。個人情報保護法や下請法の改正があれば、社内の運用ルールを見直して全社に周知。社員向けのコンプライアンス研修の資料作成も法務の仕事。夕方には翌日のレビュー依頼の優先順位を整理して、定時の18時半に帰れるのは月の半分くらい。大型の契約が重なると20時を過ぎることもありました。
この仕事できつかったこと
契約書レビューの量とプレッシャーが一番きつかったです。営業は「早く契約を結びたい」のに、法務は「リスクを見極めたい」。スピードと正確性の両立を求められるのが苦しい。急ぎの依頼が重なると、1日に10件近くの契約書を並行してレビューすることもあって、見落としが怖い。「この条項を見逃していたらどうなる?」という恐怖が常に頭の片隅にあります。
法改正への対応も精神的に負担が大きい。個人情報保護法の改正、電子帳簿保存法、インボイス制度。次から次へと法律が変わって、そのたびに社内の規定やオペレーションを見直さなければならない。しかも法改正の内容を理解するだけでなく、「うちのビジネスにどう影響するか」を翻訳して社内に伝えるのが法務の役割。条文を読み解く知的な作業は好きですが、対応の工数が膨大すぎて追いつかない時期がありました。
社内での孤立感もきつい。法務部門は私一人。「それ、法務に聞いて」と言われても、相談相手が社内にいない。判断に迷ったときに「これで本当に合っているのか」と不安になることが何度もありました。外部の弁護士に相談する予算も限られていて、一人で全てを背負っている感覚が続くと、夜眠れなくなることもありました。
この仕事で良かったこと
会社を守っている実感が最大のやりがいです。ある取引先から提示された契約書に、自社に著しく不利な条項が含まれていて、それを見つけて修正させたとき。もしそのまま通していたら数千万円の損害リスクがあった。営業の役員から「法務がいてよかった」と言われたときは、この仕事を選んで正解だったと心から思えました。
法律知識がビジネスの現場で直接役に立つのは知的好奇心を満たしてくれます。「この法律ができたことで、新しいサービスが作れるかもしれない」「この規制があるから、このスキームは使えない」。法律とビジネスの交差点で仕事ができるのは、ロースクールで学んだことが無駄じゃなかったと思える瞬間です。
法務は専門性が高く、転職市場での需要が安定しています。特にIT企業やSaaS企業では法務人材が不足しているので、経験を積めば年収アップの転職が現実的。司法試験を諦めた自分でも、企業法務という形でキャリアを築けることが自信になっています。
この仕事を辞めた理由
辞めていません。4年目で法務チームが2名体制になり、ようやく相談相手ができました。コンプライアンス委員会の事務局も任されて、経営層との接点が増えています。将来的にはCLO(最高法務責任者)を目指すのか、法務コンサルタントとして独立するのか。どちらにしても、企業法務の経験は確実に武器になると確信しています。
この仕事が向いている人
細部まで読み込む集中力と、リスクを冷静に判断する論理的思考力がある人に向いています。法律の文章を読むのが苦にならないことは大前提。その上で、営業やエンジニアなど非法務の人にわかりやすく伝える翻訳力も必要。逆に、曖昧さが許せない完璧主義者は苦しいかもしれない。法務の判断はグレーゾーンの連続なので、「リスクをゼロにするのではなく、許容範囲をコントロールする」という考え方ができるかどうかが適性の分かれ目です。
この仕事に就きたい人へ一言
企業法務のキャリアを伸ばすなら、契約法務だけでなく、コンプライアンスやM&A法務にも手を広げるのが重要。ビジネス実務法務検定1級や個人情報保護士の資格を取ると、転職時の評価が上がります。
IPO準備企業の法務は業務の幅が広く、短期間で濃い経験が積めるのでおすすめ。年収600万円以上を目指すなら、上場企業の法務マネージャーか、外資系企業のリーガルポジションが狙い目です。
よくある質問(FAQ)
Q. 企業法務に弁護士資格は必要?
A. 必須ではありません。法学部卒+ビジネス実務法務検定2級で応募可能な求人は多い。もちろん弁護士資格があれば有利ですが、実務経験を重視する企業がほとんどです。
Q. 法務の年収はどれくらい?
A. スタッフクラスで400〜500万円、マネージャーで550〜700万円、部長クラスで700〜900万円。外資系企業のリーガルポジションでは1,000万円超えも珍しくありません。
まとめ
法務は契約書レビューの量とプレッシャー・法改正対応の工数・社内での孤立感がきつい仕事です。しかし、会社を守る実感と法律知識をビジネスに直結させる知的なやりがいは格別。専門性が高く転職市場での需要も安定しており、キャリアの安定感とやりがいを両立できる仕事です。
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