甘い響きに惑わされるな!住みこみ「リゾートバイト」の現実。 【みんなの社畜体験談 #121】

 

「楽しそう」「観光地で遊びながら働ける」「住み込みだったら食費も浮く」「短期でがっつり稼げる」「友達ができる」そんなメリットだらけに見えるリゾートバイト。

そんなにメリットしかないなら誰も辞めることはないし、求人なんか出しません。

ではなぜ常に募集をしているのでしょうか。しかも数十人から数百人の大人数を。

 

「楽しい♪」などこういう甘い言葉には必ずウラがあります。

【転職マニア】様が体験した住み込みリゾートバイトのお話を聞きましょう。

 

雇用形態 アルバイト
勤務地 静岡県
勤務時間
7:00~21:00(夜勤あり・シフト制)
休日
不定休
給料
時給900円
必要資格
なし
業種
ホテル業
主な業務内容
フロント受付など
性別 女性
年代 30代
目次

始めたきっかけ

30代前半のとき、仕事を辞めて次の職場が決まるまでの間、住み込みで働いて家賃を節約しながらお金を稼ぎたかったため、静岡県の温泉旅館でリゾートバイトを始めました。

求人には「観光地で楽しく働ける」「3ヶ月で50万円貯金可能」「寮完備・食事付き」と書かれていて、まさに理想的な条件に見えました。面接もほとんどなく、すぐに採用が決まったのも不安でしたが、「人手不足だから助かるよ」と言われ、深く考えずに働き始めました。

1日の仕事内容

リゾートバイトと聞くと楽しそうなイメージですが、実際は朝から晩まで働きっぱなしの過酷な仕事でした。

早番の日(朝7時〜15時)

朝7時に出勤し、まず朝食バイキングの準備を行います。チケット回収料理の補充・交換食器の回収テーブルの清掃を休む間もなく繰り返します。

朝食が終わると、すぐに客室清掃に移ります。チェックアウト後の部屋を1部屋10分で仕上げるノルマがあり、布団の上げ下ろし、浴室の掃除、トイレ掃除、床の掃除機がけ、窓拭きなど、とにかくスピードが求められます。1日に15〜20部屋を担当するので、腰を曲げたり立ち上がったりの繰り返しで、腰痛が悪化しました。

遅番の日(15時〜23時)

15時に出勤し、まず会議室・会食のケータリング準備を行います。料理のセッティング、テーブルの配置、お酒の準備など、細かい気配りが求められます。

18時頃から夕食の準備が始まります。お座敷の準備では、重い座卓を運び、座布団を並べ、料理を運び、お酌をして回ります。特にお座敷の立ち上がりとしゃがみが多く、1週間もすると膝と腰がボロボロになりました。

夕食が終わると、片付け・食器洗い・翌日の準備を行い、終わるのは23時過ぎ。そこから寮に帰って寝るだけの生活でした。

中抜けシフトの日(7時〜11時、17時〜23時)

一番きつかったのが、この中抜けシフトです。朝7時から11時まで働き、昼の休憩(6時間)を挟んで、夕方17時から23時まで働きます。

一見、昼休みが長く見えますが、寮に戻って寝ようにも中途半端な時間で、観光する気力もなく、結局ぼーっと過ごすだけ。そして夜また働きに出るため、1日が2回に分断される感じで、精神的にも肉体的にも疲れました。

この仕事できつかった事

一番きつかったのは、不規則で休みが少ないことです。早番・遅番・中抜けシフトがランダムに組まれ、生活リズムが全く整いません。週に1〜2日の休みも、繁忙期には「急遽出勤できない?」と呼び出されることが多く、実質休めませんでした。

体力的にしんどかったのは、お座敷の準備です。立ち上がったりしゃがんだりしながら重い物を持つので、1週間も経つころには腰痛が悪化しました。30代でもきつかったので、40代以上の人には相当厳しいと思います。

それ以上に、地元のお局様?的な女将さん、中居さんが怖かったです。リゾートバイトのスタッフは入れ替わりが激しいため、地元の正社員からは「どうせすぐ辞める」と見下されていました。ちょっとしたミスで怒鳴られたり、嫌味を言われたり、いびられて辞めるバイトさんも多かったので、びくびくしていました。

寮の環境も最悪でした。6畳の相部屋で、知らない人と2人で生活。プライバシーはゼロで、夜遅くまで話し声がうるさく、寝不足になりました。シャワーも共同で、使える時間が限られており、自由がありませんでした。

さらに、お金も言うほどたまりません。時給900円で、食事や寮費が無料とはいえ、休日は外出してお金を使ってしまうため、3ヶ月働いても20万円程度しか貯まりませんでした。求人に書かれていた「50万円貯金可能」は、休みなしで働き続けた場合の話で、現実的ではありません。

この仕事で良かった事

辛いことばかりではなく、良かったこともあります。

まず、和会席のメニューの順番や、お酒の種類が分かるようになりました。懐石料理は「先付け → 椀物 → お造り → 焼き物 → 煮物 → 揚げ物 → 酢の物 → ご飯・止め椀 → デザート」という順番があり、それぞれの意味や出すタイミングを学べました。日本酒の銘柄や、ワインのマリアージュについても詳しくなりました。

また、インバウンドで海外からのお客様がくることもあったので、料理について英語で説明したり、日本文化を紹介したりする機会がありました。特に欧米からのお客様は、「この料理は何?」「どうやって食べるの?」と興味津々で質問してくれるので、会話が楽しいときもありました。

リゾートバイト仲間との交流も良かったです。全国から集まった同世代のスタッフと、休日に観光したり、夜に寮で語り合ったりするのは楽しかったです。ただし、人間関係が合わないとストレスになるので、運次第です。

この仕事を辞めた理由

3ヶ月の契約期間を満了して辞めました。理由は、体力が限界だったからです。

腰痛と膝の痛みが慢性化し、朝起きるのが辛くなりました。毎日湿布を貼って働いていましたが、痛みは悪化する一方でした。このまま続けると、体を壊すと思い、延長契約は断りました。

また、お金も言うほどたまりません。時給900円で休みも少なく、3ヶ月働いても20万円程度しか貯まらず、「これなら普通にアルバイトした方が良かった」と後悔しました。

そして、地元の正社員との人間関係も辛かったです。怒鳴られたり嫌味を言われたりする日々が続き、精神的にも疲れました。

この仕事が向いている人

リゾートバイトに向いているのは、まずとにかく体力がある人です。長時間労働、立ち仕事、重労働が続くので、体力に自信がない人には絶対に無理です。

また、柔軟に対応できる人も向いています。シフトは不規則で、急な呼び出しもあるため、予定を立てられない環境でも平気な人には良いでしょう。

人間関係のストレスに強い人も向いています。地元の正社員とリゾートバイトスタッフの間には見えない壁があり、理不尽なことを言われても耐えられるメンタルが必要です。

逆に、快適な環境で働きたい人プライバシーを重視する人しっかり貯金したい人には向いていません。寮は相部屋でプライバシーはゼロ、貯金も期待ほどできません。

この仕事に就きたい人へ一言

リゾートバイトは、「観光地で楽しく働ける」というイメージとは全く違います。実際は、長時間労働、重労働、不規則なシフト、人間関係のストレスが待っています。

求人に書かれている「3ヶ月で50万円貯金可能」というのは、休みなしで働き続けた場合の話で、現実的ではありません。寮費・食費が無料でも、休日に外出すればお金を使ってしまうため、思ったほど貯まりません。

それでも、短期間で集中的に働きたい人、全国の仲間と交流したい人、和会席や接客スキルを学びたい人には、良い経験になるかもしれません。

ただし、体力に自信がない人、腰痛や膝痛がある人、人間関係のストレスに弱い人は、やめておいた方が良いです。私自身、3ヶ月で体を壊し、貯金もほとんどできませんでした。

リゾートバイトを検討している方は、求人の甘い言葉に惑わされず、実際の労働環境をしっかり確認してから決めてください。

よくある質問(FAQ)

Q. リゾートバイトは本当に稼げる?

A. 求人には「3ヶ月で50万円貯金可能」と書かれていますが、実際には20〜30万円程度が現実的です。休日に外出すればお金を使ってしまうため、期待ほど貯まりません。

Q. 寮の環境はどう?

A. 相部屋が多く、プライバシーはほとんどありません。シャワーも共同で、使える時間が限られています。快適な環境を期待しない方が良いです。

Q. 休みは取れる?

A. 週に1〜2日の休みはありますが、繁忙期には急な呼び出しもあり、実質休めないことも多いです。観光する時間はほとんどありません。

Q. 人間関係はどう?

A. リゾートバイト仲間との交流は楽しいですが、地元の正社員とは壁があります。怒鳴られたり嫌味を言われたりすることもあり、ストレスに強い人でないと厳しいです。

まとめ

リゾートバイトは、「観光地で楽しく働ける」というイメージとは全く違い、長時間労働、重労働、不規則なシフト、人間関係のストレスが待っています。

3ヶ月働いても、貯金は20万円程度で、体を壊すリスクもあります。それでも、短期間で集中的に働きたい人、全国の仲間と交流したい人には、良い経験になるかもしれません。

リゾートバイトを検討している方は、求人の甘い言葉に惑わされず、実際の労働環境をしっかり確認してから決めてください。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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