倉庫のピッキング作業はきつい?歩きっぱなしの単純作業 【みんなの社畜体験談 #311】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は倉庫のピッキング作業の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから倉庫のピッキング作業を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 派遣
勤務地 千葉県
勤務時間 9:00〜18:00(繁忙期は残業あり)
休日 週休2日(シフト制)
給料 時給1,200円
必要資格 特になし
業種 EC物流倉庫(大手EC向け配送センター)
主な業務内容 商品のピッキング・検品・梱包・ラベル貼り・在庫整理
性別 女性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

前の仕事は飲食店のホール担当でした。コロナの影響で店が閉まって、急いで次の仕事を探していたときに見つけたのが、EC物流倉庫のピッキングの派遣求人。「未経験OK・日払い可・即日勤務」の三拍子に惹かれて応募しました。26歳のとき、江東区の巨大物流倉庫に配属。初日にその広さに圧倒されて、「ここでずっと歩き回るのか」と覚悟を決めました。実際、想像以上に歩きました。

1日の仕事内容

朝9時に倉庫に到着。タイムカードを押して、朝礼で当日の出荷目標を確認します。ピッキングは、ハンディターミナル(端末)の指示に従って、倉庫内の棚から商品を取ってくる作業。画面に「棚番号A-12-3、商品名○○、数量2個」と表示されるので、該当の棚まで歩いて商品を取り出し、カゴに入れる。これを延々と繰り返します。

1日のピッキング件数は200〜300件。倉庫はサッカーコート3面分くらいの広さで、端から端まで歩くと片道3分。商品の配置によっては行ったり来たりで、万歩計を見ると1日2万歩〜2万5千歩。飲食店で歩き回っていた自分でも、初日は足がパンパンになりました。

午後はピッキングに加えて検品と梱包も担当。商品に傷がないか確認して、段ボールに入れて、ラベルを貼る。単純作業の繰り返しですが、ミスをすると誤出荷につながるので集中力は必要。15時と17時に10分の休憩があって、この休憩時間に座れるのが唯一の救い。18時に終業ですが、セール時期は19時〜20時まで残業することもありました。

この仕事できつかったこと

歩きっぱなしの体力消耗が一番きつかったです。8時間ずっと立って歩き続ける。座る時間は昼休みと10分休憩だけ。1週間で足の裏にマメができて、2週間で膝が痛くなりました。安い靴で行ったのが間違いで、途中からインソールを変えてだいぶマシになりましたが、それでも帰宅後は足が棒のようになります。翌朝起きるのが辛い日が続きました。

単純作業の精神的なきつさも想像以上です。「棚に行って、商品を取って、カゴに入れる」。この3ステップを1日200回以上繰り返す。頭を使わないからこそ、時間が経つのが遅い。午前中の2時間が永遠に感じる。自分が機械になったような感覚で、「これは人間がやる仕事なのか」と哲学的な気持ちになることが何度もありました。

倉庫の環境もきつい。夏は冷房が効きにくくて蒸し暑い。冬は隙間風で手がかじかむ。冷蔵品を扱うエリアは5度以下で、長時間いると体の芯から冷える。空気が乾燥していて喉をやられるし、ほこりっぽい棚の間を歩き回るのでアレルギー体質の人には地獄。それでも時給1,200円。一歩引いて考えると、この環境でこの時給か、と思ってしまいます。

この仕事で良かったこと

人間関係のストレスがほとんどないのは助かりました。前職の飲食店ではお客さんの理不尽なクレームや店長のパワハラに悩んでいたので、倉庫の「自分の作業に集中すればいい」という環境は精神的に楽でした。チームワークよりも個人プレーの仕事なので、煩わしい人間関係から解放される。

シフトの自由度が高いのも派遣のメリット。「来週は月・水・金だけ出勤」みたいな働き方ができるので、副業やプライベートとの両立がしやすい。急に「明日休みたい」と言っても、代わりの人がいれば対応してもらえます。

日払い・週払いに対応している現場が多いので、すぐにお金が必要なときに助かります。月末までの生活費が足りないときに、翌日には振り込まれる。この即金性は、正社員の仕事にはない安心感でした。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。1年半続けて、ピッキングのスピードが倉庫内でトップクラスになりました。最近はリーダー的な立場で新人の指導も任されて、時給も50円上がりました。ただ、ずっとこの仕事を続けるつもりはありません。ピッキングで貯めたお金でIT系の資格を取って、事務職への転職を目指しています。体が動くうちにデスクワークにシフトしたい、というのが正直な気持ちです。

この仕事が向いている人

体力がある人、黙々と作業するのが好きな人に向いています。対人ストレスから離れたい人、シフトの自由度を重視する人にもフィットします。逆に、デスクワーク希望の人や、同じ作業の繰り返しが苦痛な人には辛い仕事。長期的なキャリアよりも「今すぐ働いて稼ぎたい」というニーズに応える仕事です。

この仕事に就きたい人へ一言

ピッキングは未経験から即日で始められる仕事ですが、長期間続けると体への負担が蓄積します。2〜3年を目処に、フォークリフトの資格を取って倉庫管理職を目指すか、事務職や他の業種にステップアップするのがおすすめ。

フォークリフト免許は数日の講習で取得でき、倉庫内の時給が200〜300円上がります。将来のためのスキルアップを意識しながら働くことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. ピッキングの仕事は体力的にどれくらいきつい?

A. 1日2万歩以上歩くので、慣れるまでは足腰に負担が大きいです。重い荷物を扱う倉庫では腰痛リスクも。逆に軽い商品が多い倉庫なら、歩く以外の体力的負担は少なめ。靴とインソールに投資すると快適度が変わります。

Q. ピッキングの時給はどれくらい?

A. 東京都内で時給1,100〜1,400円が相場。夜勤帯は25%増しで1,375〜1,750円。フォークリフトの資格があると時給1,400〜1,600円にアップ。リーダー職になれば時給1,500円以上も。

まとめ

倉庫のピッキングは歩きっぱなしの体力消耗と単純作業の精神的なきつさが厳しい仕事ですが、人間関係のストレスが少なくシフトの自由度が高いメリットがあります。未経験から即日で始められる手軽さは魅力ですが、長く続ける仕事ではなく、次のキャリアへのつなぎとして割り切るのが賢い選択です。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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