マンション管理人は楽?定年後に始めた仕事のリアル 【みんなの社畜体験談 #283】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回はマンション管理人の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これからマンション管理人を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 沖縄県
勤務時間 8:00〜17:00(休憩1時間)
休日 週休2日(土日・祝日は交代制で月1〜2回出勤あり)
給料 年収300万円
必要資格 特になし(管理業務主任者があると優遇)
業種 マンション管理
主な業務内容 分譲マンションの日常管理・清掃・巡回点検・居住者対応・業者対応
性別 男性
年代 40代
目次

始めたきっかけ

製造業の工場で38年間働いて、60歳で定年退職しました。退職金と年金だけでは心もとないし、何より毎日家にいるのが性に合わなかった。妻からも「家にいると邪魔」と言われまして。ハローワークで求人を探していたら、「マンション管理人・未経験可・60歳以上歓迎」という求人を見つけたんです。管理会社の面接では「体力面は大丈夫ですか?」と聞かれましたが、工場勤務で足腰は丈夫だったので問題なし。「穏やかなお人柄が管理人に向いていますね」と言われて採用に。正直、定年後にまた正社員として雇ってもらえるとは思っていなかったので嬉しかったです。

1日の仕事内容

朝8時にマンションの管理室に出勤して、まず建物の外周を巡回します。ゴミ置き場の状態、駐輪場の整理、共用廊下に異常がないか。8時半からはエントランスと廊下の清掃。モップをかけて、ガラスを拭いて、植栽の水やり。9時過ぎには宅配業者や工事業者の対応が始まります。「○○号室のリフォームです」「共用部の消防点検に来ました」。業者さんとのやり取りは1日に5〜10件。

午前中の残りは、掲示板のお知らせ貼り替えや、管理組合から依頼された書類の整理。お昼を管理室で食べて、午後は居住者からの相談対応がメインになります。「上の階がうるさい」「ゴミの出し方が違う人がいる」「宅配ボックスが開かない」。マンションのことなら何でも管理人に言ってくる。15時頃にもう一度巡回して、共用部の電球切れや設備の不具合がないかチェック。17時に日報を書いて退勤です。

基本的に残業はほとんどありません。台風や大雨の後は点検で30分ほど延びることがある程度です。

この仕事できつかったこと

居住者同士のトラブル対応が一番しんどいです。騒音問題、ゴミの分別、駐輪場の場所取り、ペットの鳴き声。当事者それぞれが「自分は悪くない」と主張するので、間に入る管理人は板挟みになります。ある日、上階の足音がうるさいと訴えてきた方が、感情的になって管理室で1時間以上話し続けたことがありました。管理人には仲裁権限がないので「管理会社に報告しますね」としか言えないのに、「あなたが何とかしてよ」と詰められるのは精神的にこたえます。

クレーム気質の居住者への対応も大変です。清掃が行き届いていないと細かく指摘してくる方、管理人の態度が気に入らないと管理会社に直接苦情を入れる方。100世帯あれば、2〜3世帯はどうしても相性の悪い方がいます。その方が管理室の前を通るたびに緊張するようになった時期がありました。

「楽な仕事」と思って入ると、雑用の多さにギャップを感じます。ゴミ置き場の汚れを素手に近い状態で処理することもあるし、排水溝の詰まりに対応することもある。きれいな仕事ばかりではありません。

この仕事で良かったこと

居住者の方から「おはようございます」「いつもありがとう」と声をかけてもらえるのが、この仕事の一番の喜びです。特にお子さんが「管理人さん、おはよう!」と元気に挨拶してくれると、朝から気分が明るくなります。定年後に社会との接点を持ち続けられるのは、想像以上に大きなメリットでした。

体への負担が製造業時代と比べて圧倒的に少ないのも助かっています。重いものを持つことはほとんどないし、歩き回るのも健康維持にちょうどいいレベル。工場で夜勤をしていた頃は慢性的な睡眠不足でしたが、今は朝起きて夕方帰る規則正しい生活。体の調子が格段に良くなりました。

残業がほぼないので、夕方以降の時間が自由に使えます。趣味の釣りに行ったり、孫の面倒を見たり。「定年後の暮らし」として理想に近い生活ができている実感があります。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。3年目になりますが、マンションの居住者の方々とも顔馴染みになって、居心地がいい職場です。最初は「つなぎの仕事」のつもりでしたが、今は65歳の契約更新までは続けるつもりでいます。定年後の仕事としては恵まれている方だと思います。

この仕事が向いている人

穏やかで人当たりが良く、コツコツした作業が苦にならない人に向いています。居住者からの相談を嫌な顔をせずに聞ける忍耐力は必須。掃除が好きな人は特に適性があります。逆に、短気な人や対人トラブルに巻き込まれるのが嫌な人には厳しい。体力的には軽い仕事なので、定年後のセカンドキャリアとして検討する価値は十分あります。

この仕事に就きたい人へ一言

マンション管理人の求人は管理会社のサイトやハローワークで見つかります。管理業務主任者やマンション管理士の資格があると、待遇面で優遇される場合があります。ただし資格がなくても問題なく働けます。

複数の物件を比較して、世帯数や築年数を確認するのがポイントです。築年数が古いマンションはトラブルが多く、世帯数が多いと対応件数も増えます。50〜80世帯の築浅マンションが管理人にとっては働きやすい環境です。

よくある質問(FAQ)

Q. マンション管理人に必要な資格はある?

A. 必須の資格はありません。ただし管理業務主任者の資格を持っていると採用で有利になります。取得難易度は宅建の一歩手前くらい。定年後に取得を目指す方も多いです。

Q. マンション管理人の年収はどれくらい?

A. 正社員で250〜350万円が相場です。パートや契約社員の場合は時給1,100〜1,300円程度。管理会社によって差があるので、複数の求人を比較することをおすすめします。

まとめ

マンション管理人は「楽な仕事」というイメージがありますが、居住者トラブルの板挟みやクレーム対応で精神的な負担があるのも事実です。一方で、残業がほぼなく、体への負担が少なく、居住者との交流が日々のやりがいになる仕事。定年後のセカンドキャリアとして「社会との接点を持ちながら穏やかに働きたい」という方には、現実的で満足度の高い選択肢です。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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