「印刷業界はブラックすぎてあまりお勧めできません。」と言うのが今回体験談を紹介してくれた【働きマン】様。
働きマン様が働いていた会社は超激務で給料は安く、そのうえ待遇も最悪だったので辛い思いをしたそうです。
本・漫画好きの人には向いてるみたいですけどね。好きだけではやっていけない業界です。
そんな印刷業の体験談をご紹介いたします。
雇用形態 | 正社員 |
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勤務地 |
東京都某所
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勤務時間 |
9:00~22:00
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休日 |
土日祝・GW・年末年始・夏季休業
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給料 |
手取り15~20万円(基本給+販売奨励金)
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必要資格 |
なし
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業種 |
営業職
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主な業務内容 |
印刷会社での営業
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この仕事を始めたきっかけ
自社工場を持ちモノづくりをしている企業を中心に就職活動をし、新卒採用を受け内定が出たので入社しました。
1日の仕事内容
【午前中】朝礼、メールチェックや社内指示書の作成、見積作成等の事務処理、営業宛てに届いた印刷物(1日につき平均5~6タイトル分)の色味確認・整理、社内関係者からの電話対応。
【午後~夕方】原稿整理、得意先2~3社へ営業活動(案件ごとに日程のヒアリング、商材提案etc)、新規テレアポ。
【帰社後~退社まで】請求書作成等の事務処理、工場での作業枠の確保、得意先からの電話対応、課内提出書類の作成、売上数字入力、業務日報入力etc。
受注産業なので基本的には顧客からの発注があり仕事がスタートします。そのため、日程が短納期であっても顧客の希望納品日通りに作業を完了させるため社内の工場と日程を詰めたり金額の交渉をします。
この仕事できつかった事
・顧客から短納期で高品質な作品を求められ、失敗は許されないこと。
・膨大な作業量をさばくために短時間で精度の高い仕事をミスなく完璧にこなすこと。
・出来なかった場合現場から「死んでくれ」などの暴言を吐かれること。
・短納期を求める顧客と時間がほしい現場の間に立ち折衷案を出し続けること、また、双方が納得する説明をすること。
・1日12時間×5日間と労働時間が長いこと。
・営業兼事務職という2人分の役割の仕事をこなすこと。
・既存顧客だけではなく+αで新規営業が求められること。
・労働時間と給与が見合っていないこと(月30時間の残業で手取り15万円)
・土日に起き上がれないぐらい疲労がたまること。
この仕事をして良かった事
・本が好きで入社しているため、情報解禁より早く新刊が出ることをキャッチでき、自社内で作っている本は買わずに無料でもらうことができる。
・女性営業ですが忙しい男性の気持ちが分かるようになり合コンや新しい出会いの場で仕事の話を通して仲良くなれることが多かった。
・営業職でお酒が好きなのでお客さんとの会食や社内の飲み会でとても喜ばれ自分自身も頑張らずに褒められる。
・工場を持っている会社のためモノづくりの過程を間近で見ることができる。
この仕事を辞めた理由
1日12時間労働、月に手取り15万円という割に合わない点に気付いたことがきっかけです。
平日は自分の時間はなく、休日も疲れておりかつ経済的にも余裕があるわけではないため、仕事だけの生活になることが不本意だと感じたためです。
また、印刷業界は斜陽産業であるため、今後伸びる可能性は低く、自分のキャリアを考えたときに会社に残るという選択肢がなくなってしまいました。
この仕事に向いている人
・Word/Excel/PowerPointerのオフィス作業用基本ソフトだけでなく、Illustlater/InDesign/Phtoshop等のソフトも使うことが出来る人
・暴言を吐かれても何も響かず動じない人
・本の装丁に興味があり、体裁・色味にこだわりを持つことへ共感ができる人
・大量の仕事量を短時間でさばくために淡々と要領よく仕事をこなせる人
・外に出て人と話すことが好きな人
・企画提案もできるため自社の設備や自分のアイディアを持ち出した提案営業が好きな人
・ショートスリーパーの人
・メディア業界にいた人
・社内外問わず相手の要望を引き出すことが得意な人
・出版・印刷業界を変えたいと思う人
この仕事に就きたい人へ一言
仕事内容は激務です。
平日はプライベートな時間はおろか、夜ご飯を食べる暇もないぐらい、多岐にわたる仕事があります。
また印刷業界は縮小傾向にあるため、印刷事業以外で収益を出している事業がある会社でない場合はお給料が上がることはほぼありません。
女性で、結婚や出産を検討している、または既にされている方は自分の時間は取れませんので続けることは難しいです。本が好き、プロモーションの提案がしたい、という方には向いている仕事だと思います。