自動販売機の補充スタッフはきつい?ルート配送の意外な重労働 【みんなの社畜体験談 #285】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は自動販売機の補充スタッフの仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから自動販売機の補充スタッフを目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 大阪府
勤務時間 6:30〜16:00(残業月10〜20時間)
休日 週休2日(日曜+平日1日のシフト制)
給料 年収350万円
必要資格 普通自動車免許(AT限定不可)
業種 飲料メーカー・自販機オペレーション
主な業務内容 自動販売機のドリンク補充・売上金回収・清掃・簡易修理・売れ筋管理
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

大学を中退して、フリーターとして2年ほどコンビニでバイトをしていました。25歳になったとき、「そろそろ正社員にならないとまずい」と焦り始めて、ハローワークで仕事を探したんです。飲料メーカーの子会社が自販機ルートスタッフを募集していて、「運転が好き」「一人で黙々と作業できる」という条件に惹かれました。面接で「体力に自信はありますか?」と聞かれたとき、「コンビニで重い荷物を運んでいたので大丈夫です」と答えたんですが、自販機の補充がコンビニの品出しの比じゃない重労働だと知るのは入社してからでした。

1日の仕事内容

朝6時半に営業所に出勤して、2トントラックに飲料を積み込みます。夏場はペットボトルと缶が中心で、1台のトラックに約1,500本。ケース単位で積むので、朝の積み込みだけで相当な体力を使います。7時に出発して、担当ルートの自販機を1日20〜30台回ります。

自販機に着いたら、まず売上金を回収してコインを数える。次に在庫を確認して、足りない商品を補充。500mlのペットボトルが入ったケースは約10kg。それを何十ケースもトラックから自販機まで運びます。夏場は1台あたり30〜50本の補充が必要なので、腕がパンパンになる。補充が終わったら自販機の外装を拭いて、周囲のゴミを拾って次の自販機へ移動。

昼はトラックの中でコンビニ弁当を食べることが多いです。午後も同じペースで回り続けて、15時〜16時に営業所に帰着。売上金の精算と翌日の積荷の準備をして退勤。夏場は自販機の売れ行きが増えるので、1日35台回ることもあって帰りが17時を過ぎることもあります。

この仕事できつかったこと

肉体的なきつさが想像の3倍でした。1日にトラックと自販機の間を何百往復もして、合計で運ぶ飲料の重さは1トン近くになります。入社して最初の1週間は全身筋肉痛で、朝ベッドから起き上がるのに5分かかりました。腰と膝への負担がすさまじくて、半年で腰痛ベルトが手放せなくなった。先輩に聞いたら「3年目でヘルニアになった」という人が何人もいて、職業病だと割り切っている雰囲気でした。

夏の暑さが殺人的です。アスファルトの照り返しの中で重い荷物を運び続ける。トラックの荷台は温室状態で、飲料ケースを取りに行くたびにサウナに入るような感覚。1日に4〜5リットルの水分を取っても足りない。8月に軽い熱中症で視界が暗くなったときは、路肩にトラックを停めて30分動けませんでした。

時間のプレッシャーもきつい。1日20〜30台を時間内に回り切らないといけないので、1台あたりの作業時間は15〜20分。道が混んでいたり、自販機にトラブルがあったりすると、すぐにスケジュールが崩れる。焦って事故を起こしたら元も子もないと分かっていても、追われている感覚が常にあります。

この仕事で良かったこと

一人で黙々と作業できるのが自分には合っていました。上司や同僚と一日中顔を合わせる必要がなく、担当ルートを自分のペースで回れる。ラジオを聴きながらトラックを運転して、自販機の補充をして、次の現場に移動する。人間関係のストレスがほぼゼロなのは、コミュニケーションが苦手な自分にとって最大のメリットでした。

飲料が無料で飲めるのは地味に嬉しい特典です。賞味期限が近い商品は持ち帰りOKで、夏場は自宅の冷蔵庫がペットボトルで埋まっていました。飲み物代が年間で数万円浮くのは、給料が高くない分ありがたい。

自分の担当エリアの売上が上がると達成感があります。「この自販機は缶コーヒーよりペットボトルのお茶の方が売れる」とデータを見ながら品揃えを変えて、翌月の売上が伸びたときは素直に嬉しかった。小さなPDCAを回す面白さがあります。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。3年目ですが、腰への負担を考えると長く続けるのは難しいと正直思っています。会社の中に営業職や事務職への異動制度があるので、あと1〜2年で内勤にシフトしたいと考えています。体が元気なうちに次のステップを準備しておくのが賢明だと痛感しています。

この仕事が向いている人

体力があって、一人で黙々と作業するのが好きな人に向いています。車の運転が好きなら、ルート配送の時間は苦になりません。几帳面で時間管理ができるタイプが適任。逆に、デスクワーク派の人や腰痛持ちの人には絶対におすすめしません。体を壊すリスクが常にある仕事です。

この仕事に就きたい人へ一言

自販機補充スタッフからのキャリアアップは、ルートスーパーバイザー(管理職)への昇進か、物流・配送業界への転職が王道です。大型免許を取得すれば、ルート配送ドライバーとしてより高い年収を狙えます。

入社を考えているなら、腰痛対策は入社初日から始めてください。腰痛ベルト、ストレッチ、体幹トレーニング。体が資本の仕事なので、セルフケアの習慣が長く働くための必須条件です。

よくある質問(FAQ)

Q. 自販機補充の仕事にAT限定免許で就ける?

A. 会社によります。最近はAT車のトラックを導入している企業も増えていますが、多くの会社ではMT免許が必要です。求人票で確認するか、面接時に聞いてみてください。

Q. 自販機補充スタッフの年収はどれくらい?

A. 正社員で300〜400万円が相場です。夏場は残業が増えるので手取りが増えますが、冬場は落ちる傾向。勤続年数や役職によって、年収450万円以上になるケースもあります。

まとめ

自動販売機の補充スタッフは、1日1トン近い飲料を運ぶ重労働と夏の暑さが想像以上にきつい仕事です。腰や膝への負担は深刻で、長期的な体のケアが欠かせません。一方で、一人で黙々と働ける自由さと、売上を自分でコントロールできるやりがいがある。体力に自信があり、人間関係のストレスから離れたい人にとっては、選択肢として検討する価値があります。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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