産業廃棄物収集運搬はきつい?汚い・臭いの裏にある安定収入 【みんなの社畜体験談 #226】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は産業廃棄物収集運搬の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから産業廃棄物収集運搬を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 埼玉県
勤務時間 7:00〜16:00(現場により前後)
休日 日曜+隔週土曜(月6〜7日休み)
給料 年収400万円
必要資格 中型自動車免許・産業廃棄物収集運搬の講習修了
業種 産業廃棄物処理
主な業務内容 産業廃棄物の収集運搬・積み込み・処理場への搬入・伝票管理
性別 男性
年代 30代
目次

始めたきっかけ

前職は飲食店の店長をしていたのですが、長時間労働で体を壊して退職しました。30歳で無職になって、とにかくすぐ働ける仕事を探していたときに、求人誌で「産業廃棄物の収集ドライバー・未経験OK・月給30万以上」という広告を見つけました。正直なところ「ゴミの仕事か……」と抵抗はありましたが、給料の良さに惹かれて面接に行きました。社長が「うちは汚いし臭いけど、ちゃんと稼げるよ」と正直に言ってくれたのが逆に信頼できて、入社を決めました。

1日の仕事内容

朝7時に営業所に出社して、その日の回収ルートを確認。2トンまたは4トンのパッカー車(収集車)に乗って出発します。回収先は工場、建設現場、病院、オフィスビルなど様々。産業廃棄物といっても種類は幅広く、木くず、金属くず、がれき、廃プラスチック、汚泥など多岐にわたります。

現場に着いたら、廃棄物の種類と量を確認して積み込み。フォークリフトを使うこともあれば、手作業でドラム缶や袋を積むこともあります。1日に4〜6か所を回って、中間処理場や最終処分場に搬入します。

搬入先では計量と伝票処理。マニフェスト(産業廃棄物管理票)の記入は法律で義務付けられていて、これを間違えると会社が罰せられるので慎重に確認します。

16時頃に営業所に戻って、車両の洗車と翌日の準備。17時前に退勤できる日がほとんどでした。

この仕事できつかったこと

臭いがきつい。これは覚悟していましたが、想像以上でした。特に食品工場から出る汚泥や、夏場に放置された廃棄物は、マスクをしていても鼻をつくような悪臭です。最初の1か月は帰宅してシャワーを浴びても、自分の体から臭いが取れない気がして何度も洗い直していました。

汚れるのも半端じゃないです。汚泥や廃油がはねて作業着がドロドロになる日もあります。手袋をしていても指の爪の間に汚れが入り込んで、なかなか取れない。デートの前日に汚泥の回収があると本気で憂鬱でした。

体力面もきつかった。重い廃棄物を手作業で積み込む現場では、腰と肩にかなりの負担がかかります。入社して3か月目にぎっくり腰になって、1週間休んだこともあります。それ以来、コルセットが手放せなくなりました。

この仕事で良かったこと

一番のメリットは安定した収入です。産業廃棄物は景気に関係なく出続けるので、仕事がなくなる心配がほとんどありません。飲食店の店長時代は売上に一喜一憂する毎日でしたが、今は毎月決まった給料が入ってくる安心感があります。年収400万円は30代前半としては悪くないと思います。

残業が少ないのも大きなメリット。基本的に回収ルートが決まっているので、効率よく回れば16時台に帰れます。飲食時代は深夜まで働いていたので、夕方に帰宅できる生活は天国に感じました。

意外だったのが社会的な意義。産業廃棄物を適正に処理することで環境を守っている。この仕事がなかったら不法投棄が増えて、街が汚れる。「誰かがやらなきゃいけない仕事を自分がやっている」という誇りは、やっていくうちに芽生えてきました。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。入社4年目で、今は後輩の指導もしながら安定して働いています。臭いと汚れには慣れました。完全には慣れないのですが、「これが仕事だ」と割り切れるようになった感じです。将来的には産業廃棄物処理の管理職を目指すか、自分で独立して収集運搬業を始めるのもありかなと考えています。

この仕事が向いている人

体力があって、汚れる仕事に抵抗がない人に向いています。「3K(きつい・汚い・危険)」の代表みたいな仕事ですが、だからこそ人手不足で求人が常にある。運転が好きで、一人で黙々と仕事をするのが好きなタイプにはかなり快適な環境です。潔癖症の人や、仕事内容を人に話すのが恥ずかしいと感じる人にはおすすめしません。

この仕事に就きたい人へ一言

産業廃棄物収集運搬は「やりたくない人が多い仕事」だからこそ、安定収入と人手不足による好待遇が期待できます。中型免許があればすぐに始められますし、会社によっては免許取得費用を負担してくれるところもあります。

将来的なキャリアとしては、産業廃棄物の処理施設の管理者や、環境コンサルタントへの転身もあり得ます。廃棄物処理法の知識を身につけて資格を取れば、現場から管理職へのキャリアアップが見えてきます。

よくある質問(FAQ)

Q. 産業廃棄物の収集運搬に必要な資格は?

A. 中型自動車免許(車両によっては大型)が必須です。加えて、産業廃棄物の収集運搬業許可は会社が取得するもので、個人では講習を受けることで知識を証明できます。フォークリフトの免許があるとさらに有利です。

Q. 産廃業界の将来性はある?

A. 環境規制の強化で廃棄物の適正処理の需要は増える一方です。不法投棄の取り締まりも厳しくなっているため、正規の収集運搬業者の需要は安定しています。人手不足のため待遇改善も進んでいます。

まとめ

産業廃棄物の収集運搬は、汚い・臭いという覚悟が必要な仕事ですが、景気に左右されない安定収入と残業の少なさは大きな魅力。体力に自信があって、3Kを割り切れる人にとっては好条件の職種です。環境を守る社会的意義もあり、慣れてくると誇りを持って続けられる仕事。人手不足の今こそ、好待遇で入れるチャンスです。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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