ゲームプログラマーはきつい?夢の職業の裏にあるクランチの実態 【みんなの社畜体験談 #179】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回はゲームプログラマーの仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これからゲームプログラマーを目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 東京都練馬区
勤務時間 10:00〜19:00(裁量労働制、クランチ時は深夜まで)
休日 完全週休2日(土日祝、ただしクランチ期間は休日出勤あり)
給料 年収400万円
必要資格 特になし
業種 ゲーム開発
主な業務内容 コンシューマーゲームのクライアント開発(C++/Unreal Engine)
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

小学生の頃からゲームが大好きで、「いつかゲームを作る人になりたい」とずっと思っていました。専門学校でC++とUnreal Engineを学び、卒業後に中堅のゲーム開発会社に就職。配属されたのはアクションゲームのクライアント開発チームで、念願の「ゲームを作る仕事」がスタートしました。最初は毎日がワクワクの連続。でも、現実はそう甘くなかったです。3年間、この業界で働きました。

1日の仕事内容

朝10時に出勤。裁量労働制なので出社時間は比較的自由ですが、ミーティングが午前中に入ることが多いので大体この時間です。

午前中はチームミーティングでタスクの進捗確認。JIRAでアサインされたチケットを確認し、実装に取りかかります。キャラクターのモーション制御やカメラワーク、当たり判定のロジックなど、C++でゴリゴリ書く毎日です。

お昼を挟んで、午後も引き続きコーディング。プランナーから「この技のエフェクトをもっと派手にしたい」「敵のAIをもう少し賢くして」といったオーダーが来るので、仕様を確認しながら実装します。

デバッグにかなりの時間を使います。「特定の条件でキャラが壁にめり込む」とか「フレームレートが急に落ちる」とか、ゲーム特有のバグは再現が難しい。夕方からはコードレビューやプルリクエストの対応。通常期は19時〜20時に退勤できますが、マスターアップ前のクランチ期間は別世界です。

この仕事できつかったこと

一番きつかったのは、やはりクランチです。リリース前の2〜3ヶ月は、毎日22時〜終電まで残業。土曜出勤も当たり前。最もひどいときは1ヶ月間休みなしで働いたこともあります。裁量労働制なので残業代もつかず、体も心もボロボロでした。

「好きなことを仕事にしているんだから頑張れるでしょ」という空気がチームにあるのも辛かった。好きだから入った業界なのに、好きだったゲームを遊ぶ気力すらなくなるんです。

年収の低さも現実的にきつい。3年目で400万円。同世代のWebエンジニアが600万円もらっているのを知ると、さすがに考えるものがありました。

この仕事で良かったこと

自分が実装した機能がゲームの中で動いているのを見たときは、他では味わえない感動があります。デバッグ中にプレイヤーキャラが思い通りに動いた瞬間、思わず「おぉ…」と声が出ました。

ゲーム好きの仲間と一緒に働ける環境は最高でした。休憩時間にゲームの話で盛り上がったり、対戦したり。職場の雰囲気は良かったです。

リリース後にユーザーのレビューで「操作感が最高」というコメントを見つけたときは、クランチの苦労が報われた気がしました。

この仕事を辞めた理由

3年間で「夢と現実のギャップ」に疲れ、Webエンジニアに転職しました。ゲーム開発自体は好きでしたが、クランチ文化と年収の低さに限界を感じたのが正直な理由です。転職後は年収が150万円上がり、残業もほぼなくなりました。

この仕事が向いている人

ゲームが好きなのは大前提ですが、それだけでは続きません。忍耐力があり、長時間のデバッグを楽しめる人。チームで協力して一つのものを作り上げることにやりがいを感じる人。C++やグラフィックスプログラミングのような低レイヤーの技術に興味がある人。逆に、ワークライフバランスを最優先したい人や、年収を重視する人には正直向いていません。

この仕事に就きたい人へ一言

ゲームプログラマーは「夢の職業」ですが、現実は厳しい面もあります。特にクランチ文化は会社によって大きく違うので、就職・転職前に必ずリサーチしてください。最近はクランチを排除する方針の企業も増えています。

ゲーム業界で培ったC++やグラフィックスの知識は、VR・AR・メタバースなど他の分野でも活かせます。ゲーム業界から出るのは「逃げ」ではなく、キャリアの幅を広げる選択肢のひとつ。自分の市場価値を知るためにも、転職サイトに登録しておくのはおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. ゲームプログラマーの年収は低い?

A. 大手ならスタートで400万〜500万円ですが、中小だと300万円台もあります。Web業界と比べると低めですが、テクニカルディレクターやリードプログラマーになれば600万円以上も狙えます。

Q. 未経験からゲームプログラマーになれる?

A. なれますが、C++やゲームエンジン(Unity/Unreal)のスキルは必須です。専門学校やオンライン教材で学び、ポートフォリオとしてミニゲームを作っておくと就活で有利になります。

まとめ

ゲームプログラマーは夢のある仕事ですが、クランチの厳しさと年収の低さが現実としてあります。ゲームが好きで、ものづくりへの情熱がある人にはやりがい抜群。ただし、会社選びは慎重に。クランチ文化の有無で働きやすさは天と地ほど変わります。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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