📝 この記事でわかること
- この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
- 給料・勤務時間・休日の実情
- 実際にきつかったこと
- この仕事で良かったこと
- 向いている人の特徴
今回は特別養護老人ホームの介護職の仕事を経験された方に体験談をいただきました。
実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから特別養護老人ホームの介護職を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。
| 雇用形態 | 正社員 |
|---|---|
| 勤務地 | 和歌山県 |
| 勤務時間 | シフト制(早番7:00〜16:00/日勤9:00〜18:00/遅番11:00〜20:00/夜勤16:30〜翌9:30) |
| 休日 | 月9日(シフト制・年間休日107日) |
| 給料 | 年収320万円 |
| 必要資格 | 介護福祉士(入社時は初任者研修でも可) |
| 業種 | 社会福祉法人運営の特別養護老人ホーム |
| 主な業務内容 | 入居者の身体介助(入浴・排泄・食事・移乗)・夜間巡回・レクリエーション・記録作成・看取り対応 |
| 性別 | 男性 |
| 年代 | 20代 |
始めたきっかけ
高校卒業後、飲食店でフリーターをしていた21歳のとき、祖母が特養に入所したのがきっかけです。面会に行くたびに、介護スタッフが祖母に優しく接してくれているのを見て「自分もこういう仕事がしたい」と思いました。初任者研修を取って、祖母が入所していたのとは別の特養に正社員として入職。介護の世界に飛び込んだこと自体は後悔していませんが、「きれいごとだけでは続かない」と初月で思い知りました。
1日の仕事内容
早番の場合、朝7時に出勤。夜勤者から申し送りを受けて、すぐに入居者の起床介助に入ります。ベッドから車椅子への移乗、着替え、おむつ交換。担当するフロアには20人の入居者がいて、そのうち半数以上が要介護4〜5の重度の方。自力では起き上がれない方がほとんどなので、二人介助が必要な場面も多いです。
朝食の配膳と食事介助。嚥下機能が低下している方にはペースト食を一口ずつ介助します。食事の後は口腔ケア、トイレ誘導。午前中に入浴介助が入る日は、ストレッチャーで浴室まで移動して機械浴で対応。汗だくになりながら1人30分、午前中に5〜6人を入浴させます。
午後はレクリエーションの時間。体操や歌、塗り絵。その合間にも排泄介助やおむつ交換は続きます。16時の遅番への引き継ぎまで、記録を書きながら入居者の体調変化をチェック。夜勤の日は16時半に出勤して翌朝9時半まで。2時間おきの巡回、ナースコール対応、おむつ交換。仮眠は取れても1〜2時間程度です。
この仕事できつかったこと
身体介助の肉体的な負担が一番きつい。要介護5の入居者を毎日何度も抱え上げて、移乗させて、おむつを替える。腰は入職半年で壊れました。コルセットを巻いて仕事をする日常。先輩からは「腰痛じゃない介護職員はいない」と言われて、半分笑い話、半分絶望でした。
精神的にきつかったのは看取りです。特養は「終の住処」なので、入居者の死と向き合う機会が多い。仲良くなった入居者が亡くなったとき、涙をこらえながら最後のケアをしました。「慣れる」と先輩は言いますが、慣れるべきなのか、慣れてはいけないのか。答えは今もわかりません。
人手不足が慢性的で、一人あたりの業務量が多すぎます。一人の入居者にもっと丁寧に関わりたいのに、時間がない。ナースコールが鳴り続ける中、食事介助をしながらおむつ交換の順番を考え、記録が追いつかない。「流れ作業」になっている自分が嫌で、何度も泣きました。
年収320万円で夜勤ありのこの仕事は、正直見合っていないと感じます。夜勤手当を入れてこの金額。同年代の友人と比べると年収の差は歴然で、結婚や将来のことを考えると不安が募ります。
この仕事で良かったこと
入居者さんの笑顔が最大の救いです。認知症が進んで名前を忘れてしまったおばあちゃんが、私の顔を見ると「あ、来てくれたの」とニコッとしてくれる。言葉は出なくても、手を握り返してくれる。「この人が安心して最期の日々を過ごせるように」と思えることが、この仕事を続けるモチベーションです。
チームワークが強いのも特養の良いところ。きつい仕事だからこそ、スタッフ同士の助け合いが自然に生まれます。夜勤明けに「お疲れさま、今日も無事だったね」と声をかけ合う。仲間がいるから頑張れる、というのは本当です。
介護福祉士の資格を取ってから、仕事に対する自信がつきました。専門知識を持って介護にあたることで、入居者の小さな変化に気づけるようになった。ご家族から「安心してお任せできます」と言ってもらえたときは、プロとしての誇りを感じます。
この仕事を辞めた理由
辞めていません。4年目で、ユニットリーダーを任されるようになりました。後輩の育成や家族対応も担当するようになって、責任は増えましたがやりがいも増えています。将来的にはケアマネジャーの資格を取って、入居者のケアプランを自分で作れるようになりたい。きつい仕事だけど、ここでしかできない経験がある。それは確かです。
この仕事が向いている人
人の役に立つことにやりがいを感じられる人、体力がある人に向いています。精神的にタフで、死と向き合うことを避けない覚悟がある人。チームワークを大切にできる協調性も必須です。逆に、潔癖症の人、体力に自信がない人、感情移入しすぎてしまう人には向いていません。「稼ぎたい」が第一の動機なら、他の業界を選んだ方がいいです。
この仕事に就きたい人へ一言
特養で3年の実務経験を積めば介護福祉士の受験資格を満たせます。資格を取れば月1〜2万円の手当がつくだけでなく、リーダー職や管理職への道が開ける。さらにケアマネジャー(5年以上の実務経験で受験可能)を取得すれば、デスクワーク中心の働き方にシフトできます。
「介護は低賃金」というイメージは変わりつつあります。処遇改善加算の充実で年収が上がっている施設も多い。転職するなら、処遇改善に積極的な法人を選んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 特養の介護職に資格は必要?
A. 初任者研修があれば入職可能。無資格でも採用する施設はありますが、入職後に初任者研修の取得を求められることがほとんどです。介護福祉士を持っていれば、採用と待遇の両面で有利になります。
Q. 特養の介護職の年収は?
A. 初任者研修で280〜330万円、介護福祉士で320〜400万円が相場。夜勤手当(1回5,000〜8,000円)が月4〜5回入るので、それ込みの金額です。主任やユニットリーダーに昇格すると380〜450万円も可能です。
まとめ
特別養護老人ホームの介護職は、重度介護による肉体的負担、看取りという精神的な重さ、人手不足による業務過多がきつい仕事です。しかし、入居者の笑顔やご家族からの感謝に支えられ、チームで助け合いながら「人の最期に寄り添う」という他の仕事では得られない経験があります。キャリアパスとして介護福祉士・ケアマネジャーへの道が明確に用意されている点も見逃せません。
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