葬儀屋はきつい?24時間対応と遺族の悲しみに寄り添う仕事 【みんなの社畜体験談 #253】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は葬儀屋の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから葬儀屋を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 広島県
勤務時間 9:00〜18:00(当番制で夜間・早朝の呼び出しあり)
休日 月6〜8日(シフト制・友引休みの会社もあり)
給料 年収400万円
必要資格 普通自動車運転免許(葬祭ディレクター資格は入社後取得)
業種 葬儀業
主な業務内容 葬儀の打ち合わせ・式の進行管理・ご遺体の搬送・納棺・会場設営・アフターフォロー
性別 男性
年代 30代
目次

始めたきっかけ

26歳のとき、祖父の葬儀を担当してくれた葬儀屋さんの対応に感動したのがきっかけです。祖母がずっと泣いていて、私たち家族も動揺していたのに、担当の方が落ち着いた声で段取りを説明してくれて、お花の配置や遺影の選び方まで丁寧にアドバイスしてくれた。「この人がいなかったら、私たちは何もできなかった」と心から思いました。当時は不動産の営業をやっていて数字に追われる毎日がしんどくて、人の人生の大切な場面に寄り添う仕事がしたいと転職を決意しました。未経験OKの葬儀社に応募して、面接で祖父の葬儀のエピソードを話したら「その気持ちがあるなら大丈夫」と採用されました。

1日の仕事内容

朝9時に出社して、まずその日の葬儀スケジュールの確認。午前中に通夜の打ち合わせが入っていれば、遺族のご自宅か葬儀会館で2時間ほどかけて進行内容を詰めます。祭壇のグレード、お花の種類、返礼品、食事、お坊さんの手配。悲しみの中で決断を迫られるご遺族に、できるだけ負担をかけないように選択肢を整理して提案します。

午後は式場の設営。祭壇を組み、供花を並べ、受付を準備し、音響と照明をチェック。式の進行リハーサルもやります。夕方から通夜が始まり、司会進行を務めながら、焼香の案内や弔電の読み上げを行います。通夜が終わったら片付けと翌日の告別式の段取り確認。帰宅は21時を過ぎることがほとんどです。

当番の日は深夜でも電話が鳴ります。病院から「患者さんがお亡くなりになりました」という連絡を受けたら、30分以内に搬送車で迎えに行く。真冬の深夜3時に起き上がって霊安室に向かうこともあります。ご遺体を丁寧にストレッチャーに乗せ、安置所まで搬送する。この「お迎え」は慣れるまで精神的にかなりこたえました。

この仕事できつかったこと

一番きつかったのは24時間対応の精神的な負担です。当番制とはいえ、月に10回ほど夜間待機があって、いつ電話が鳴るかわからない緊張感で熟睡できません。彼女とデート中に呼び出されたことも何度かあって、プライベートの予定がまったく読めない生活でした。

遺族の悲しみに寄り添う仕事は、自分の感情も持っていかれます。特にお子さんを亡くされたご家族の葬儀は、何度経験してもつらい。小さな棺を見るたびに胸が締め付けられて、帰宅後に一人で泣いたこともあります。感情移入しすぎるなと先輩に言われますが、完全に割り切ることは未だにできません。

ご遺族の中にはパニック状態の方もいて、怒りの矛先がこちらに向くことがあります。「なんでこの花しかないんだ」「もっと安くならないのか」。悲しみからくる苛立ちだと理解していても、2時間以上怒鳴られ続けたときは心が折れそうでした。クレームというより、行き場のない感情をぶつけられている感覚です。

この仕事で良かったこと

葬儀が終わった後にご遺族から「あなたが担当で本当に良かった」と言ってもらえる瞬間が、この仕事をやっていて良かったと思える最大の報酬です。故人の人生を振り返るスライドショーを作ったとき、ご遺族が涙を流しながら「父の人生がこんなに素敵にまとまるなんて」と言ってくれた。あの言葉は一生の宝物です。

納棺の儀式で、故人の身なりを整えてお化粧を施し、生前の好きだった服を着せてあげる。その姿を見たご家族が「きれいにしてもらって、お父さん嬉しそう」と微笑んでくれた瞬間に、この仕事の意義を実感します。人生の最後を美しく送り出すお手伝いができる仕事は、他にありません。

葬祭ディレクターの資格を取得してからは任される範囲が広がり、年収も入社時から50万円ほど上がりました。業界としては景気に左右されにくく、高齢化で需要が増えているので雇用は安定しています。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。入社して4年目になりますが、この仕事を天職だと感じています。ただ、夜間対応の頻度を減らせるポジションに異動したいとは思っています。将来的には葬儀のプランニングに特化した部署に行くか、管理職として現場のマネジメント側に回りたいと考えています。体力的には30代後半以降がきつくなりそうなので、キャリアプランは早めに考えておくべきだと実感しています。

この仕事が向いている人

人の気持ちに寄り添える共感力の高い人に向いています。冷静に段取りを組みながら、ご遺族の感情に配慮できるバランス感覚が必要です。不規則な生活リズムに耐えられる体力と、精神的なストレスを自分の中で消化できるメンタルの強さも求められます。逆に、感情移入しすぎるタイプや、決まった時間に帰りたい人には厳しい仕事です。

この仕事に就きたい人へ一言

葬儀業界は未経験から入れる会社が多く、入社後に葬祭ディレクター2級・1級と資格を取ってキャリアアップできます。最近は家族葬やオンライン葬など形式が多様化しているので、柔軟にプランを提案できる人材が求められています。

精神的にきつい場面は確実にあるので、仕事とプライベートの切り替えが大切です。同僚と悩みを共有できる環境があるかどうかは、会社選びの重要なポイント。面接で社内のサポート体制について聞いてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 葬儀屋になるのに資格は必要?

A. 入社時に必要な資格は普通自動車免許くらいです。葬祭ディレクターの資格は実務経験を積んでから取得するのが一般的。2級は実務経験2年、1級は5年が受験要件です。資格があると手当がつく会社が多いので、キャリアアップには不可欠です。

Q. 葬儀屋の年収はどれくらい?

A. 未経験スタートで300〜350万円、葬祭ディレクター資格を取得して経験を積むと400〜500万円が相場です。管理職になると600万円前後。大手葬儀社の方が給与水準は高い傾向にあります。

まとめ

葬儀屋は24時間対応の不規則な生活と、遺族の悲しみを間近で受け止める精神的な負担がきつい仕事です。しかし、人生の最後の場面に寄り添い「あなたが担当で良かった」と言ってもらえるやりがいは、他の仕事では得られません。高齢化で需要は安定しており、資格取得でキャリアアップも可能。人の役に立つ実感を大切にする方には、挑戦する価値のある仕事です。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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