【読者体験談#118】安定を求めるなら信用金庫で働けばいいの?信金マンが答える。

【読者体験談#118】安定を求めるなら信用金庫で働けばいいの?信金マンが答える。
 仕事に求めるのはなんですか?
やりがい、給料、人間関係、福利厚生など、人によってさまざまだと思います。
その中でも「安定性」を求める方が日本では多いみたいですね。
私は何でもやってみたいタイプなので安定性とは真逆の人間ですが、安定した職場で長く勤められる人は尊敬します。将来安心ですもんね。
そんなTHE・安定している仕事といえば銀行員。
給料も高いし福利厚生もしっかりしてるし、いつの時代も人気なお仕事ですね。
しかし安定しているからといって楽なわけではなく、色々大変なこともあるようです。
そんな銀行でのお仕事体験談を今回は【Susan】にご紹介して頂きたいと思います。
雇用形態  正社員
勤務地
北海道某所
勤務時間 8:30~17:30
休日
土日祝日、年末年始
給料
19~22万円+住宅手当など
必要資格
特になし
業種
銀行業
主な業務内容
信用金庫

始めたきっかけ

 

自分の父親も金融機関で勤めいたため、その影響もあったと思います。大学を卒業した時期が就職氷河期で景気も良くなかったため、とにかく堅実で安定していそうなところに就職しようと思いました。

 

1日の仕事内容

営業店の預金業務の一日の流れ・出勤、開店準備、朝礼・9時開店、来店客の対応(入出金、両替、振込、税金払込、変更届、紛失届などの事務処理、定期預金、投資信託、保険などのセールスなど)・3時閉店、事務処理(一日の伝票の整理や確認、現金精査、税金の取りまとめなど)・電話セールス、訪問活動、勉強会、会議、報告物作成、翌日の準備など)

 

この仕事できつかった事

 

一年中セールスと営業実績に追われることです。毎年店ごとに数字の目標があり、それを部門、各担当に割り当てられます。一年中定期預金、カードローン、クレジットカードなど色々なキャンペーンがあり、営業実績には厳しいです。宝くじの販売を行っていた頃は、売れ残った宝くじを自腹で買うこともしょっちゅうありました。

一年間頑張って実績を積み上げても、新しい年度にはすべてリセットされまたゼロから始めるという繰り返しで、まるで無限ループにはまったような感じでした。

また、残業時間は配属される店舗と支店長によって大きく異なり、月30時間位の残業は少ない方でした。融資担当だったときは特に残業が多く、8時9時は当たり前という時期もあり胃と腸の調子が悪くなったこともあります。

 

この仕事で良かった事

 

一般の企業に比べて安定していて、給与水準が高めでボーナスの支給もあること。退職金制度などの福利厚生が充実していること。社会的信用が高いこと。

 

この仕事を辞めた理由

 

①営業とノルマ

②転居を伴う引っ越しがあること(平均3年、長くて5年で転勤があります)

③サービス残業(私が勤めていた頃は時間管理がいい加減で、残業代も実際に働いた時間の半分も出ませんでした。勤務時間管理表も上司が勝手に書いていました。)

④休日に地域行事への参加や勉強会の参加(もちろん時間外手当は出ません。)

 

この仕事が向いている人

 

フットワーク軽く動ける方、変化を嫌わない方、人と接するのが好きな方、体育会系の方、目標を達成するのが好きな方、協調性のある方、ルールを守れる方、営業の仕事をしたい方、几帳面な性格の方

 

この仕事に就きたい人へ一言

 

ノルマや営業があるとはいえ、大手の銀行と比べると優しい方だと思います。営業の仕事が苦にならない方には向いていると思います。近年は世間の働き方改革ブームで、残業や時間管理もきちんとしてきています。信用金庫は理事長の権限が強く保守的な体質のところで、金融機関なので当然仕事の姿勢や生活態度まで厳しく指導されます。特に地方の店舗に勤務する場合、常に地域のお客さんから見られているので、私生活でも節度ある行動が求められます。夏場は地域の夏祭りや行事に駆り出されます。葬式の手伝いに行くこともあります。そういう点で、地域やお客さんと深くかかわることができ、地域貢献に興味がある方にはお勧めします。

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