鳶職はきつい?高所作業のプロが語る恐怖とやりがい 【みんなの社畜体験談 #217】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は鳶職の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから鳶職を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 奈良県
勤務時間 8:00〜17:00(現場により早出あり)
休日 日曜・祝日休み(土曜は現場次第)
給料 年収450万円
必要資格 玉掛け技能講習・足場の組立て等作業主任者
業種 建設・鳶工事業
主な業務内容 足場の組立て・解体・鉄骨建方・高所作業全般
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

中学の頃から体を動かすのが好きで、高校は通ったものの勉強には興味がなく、卒業してすぐ先輩に誘われて鳶の会社に入りました。「男らしい仕事がしたい」という単純な理由です。初日に現場に連れていかれて、20mの足場を見上げたときに「ここを登るのか」と震えたのを覚えています。先輩は涼しい顔で足場を駆け上がっていきましたが、自分は手すりにしがみついて動けませんでした。

1日の仕事内容

朝6時半に資材置き場に集合。鉄パイプやクランプ、ボルトなどの足場材をトラックに積み込みます。ひとつひとつが重くて、積み込みだけで汗だくです。

8時に現場着。朝礼で当日の作業内容と安全確認をしてから作業開始。足場の組立てでは、地上からパイプを担いで高所に上がり、クランプで固定していきます。足場材は1本15〜20kgあるので、これを何十本も運ぶのはかなりの重労働です。

鉄骨建方の現場では、クレーンで吊り上げた鉄骨を所定の位置にボルトで固定する作業。地上数十メートルの細い鉄骨の上を歩きながら、インパクトドライバーでボルトを締めていきます。風が吹くと鉄骨が揺れるので、常に命綱と安全帯が頼りです。

17時に片付けと翌日の段取り確認。体がバキバキに疲れた状態で帰宅します。

この仕事できつかったこと

高所作業の恐怖は、何年やっても完全にはなくなりません。慣れて動けるようにはなりますが、風が強い日や雨で足場が濡れている日は今でも緊張します。一度だけ、足場板が外れかけて宙ぶらりんになったことがあります。安全帯のおかげで落ちませんでしたが、あのときは本当に死ぬかと思いました。

体力的な消耗が半端ない。足場材を担いで高所を登り降りする毎日で、入社1年目は毎晩全身が筋肉痛でした。手のひらは常にマメだらけ。握力がないと鉄パイプを掴み続けられないので、前腕がパンパンになります。

夏の鉄骨の上は灼熱地獄です。鉄骨が太陽に熱されて触れないほど熱くなります。汗が目に入って視界が悪くなるし、熱中症のリスクも高い。水分を取りすぎるとトイレに行きたくなるのに、高所だと簡単に降りられないジレンマもありました。

この仕事で良かったこと

巨大な建物の骨組みが、自分たちの手で出来上がっていく瞬間は鳥肌が立ちます。地上から見上げて「あの鉄骨、俺が組んだんだよ」と思えるのは最高に気持ちいい。東京のビル群を高所から見下ろす景色も、鳶にしか味わえない特権です。

体力がついたのは間違いありません。入社前はヒョロヒョロだったのに、1年で体つきが別人になりました。腕っぷしに自信がつくと、普段の生活でも頼もしい存在になれます。

年収は同年代の事務職よりかなり高いです。20代で450万稼げるのは、鳶職ならでは。独立した親方だと年収800万〜1000万という世界。腕一本で稼げる仕事は、学歴に関係なくチャンスがあるのが魅力です。

この仕事を辞めた理由

辞めてはいません。入社5年目で、今は中堅として後輩に技術を教える立場です。ただ、身体が資本の仕事なので、40代以降のキャリアは考えなきゃいけないと思っています。施工管理の資格を取って、現場監督にシフトするか、独立するか。どちらにしても、いつまでも足場の上にはいられないので。

この仕事が向いている人

高所が平気で、体力に自信がある人。これが大前提です。加えて、チームワークを大事にできる人。足場の組立ては一人ではできないので、仲間との連携が命に関わります。声を出してコミュニケーションが取れる人、安全に対して真剣になれる人に向いています。怖がりすぎる人は危険ですが、怖さを感じない人も実は危ない。適度な緊張感を持ち続けられる人が一番長く続けられます。

この仕事に就きたい人へ一言

鳶職は「建設業界の花形」と言われるだけあって、誇りを持って働ける仕事です。ただし、安全管理だけは絶対に手を抜かないでください。ヘルメット、安全帯、安全靴。基本的な装備をきちんと使うことが、自分の命を守ります。

将来のことを考えるなら、足場の組立て等作業主任者、玉掛け、クレーン運転士の資格は早めに取りましょう。施工管理技士を取れば、現場監督への道も開けます。体が動くうちに技術と資格を積み上げて、40代以降のキャリアを設計することが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 鳶職に未経験でもなれる?

A. なれます。ほとんどの会社が未経験者を受け入れていて、先輩について現場で覚えるスタイルです。最初は資材の運搬や片付けから始まり、徐々に高所作業を任されるようになります。

Q. 鳶職の事故率は高い?

A. 建設業界全体で見ると墜落・転落事故はゼロではありません。だからこそ安全教育が徹底されています。安全帯の使用、KY活動(危険予知)、朝礼での確認。ルールを守っていれば事故のリスクは大幅に下がります。

まとめ

鳶職は、高所作業の恐怖と圧倒的な体力消耗がきつい仕事です。しかし、巨大な建築物を自分の手で作り上げる達成感と、学歴に関係なく稼げる収入は大きな魅力。建設現場の花形として誇りを持って働ける一方、安全管理と将来のキャリア設計は欠かせません。身体が動くうちに技術と資格を積み上げて、次のステージを見据えましょう。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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