【読者体験談#17】パワハラ&安月給?税理士の現実とは

【読者体験談#17】パワハラ&安月給?税理士の現実とは

自慢できる仕事トップ10に入りそうな仕事「税理士」。

高学歴&高収入のイメージなので女性はキャーキャー言いそうですよね。ウラヤマです。

今回はそんな税理士のお仕事の経験がある【匿名希望】様に内容を紹介して頂きたいと思います。

雇用形態 正社員
勤務地
東京都港区
勤務時間
8:00~23:00
休日
土日祝
給料
年収250万ほど
必要資格
※税理士試験に合格
業種
税理士
主な業務内容
各種税金の申告・申請、税務書類の作成等。

この仕事を始めたきっかけ

税理士になりたくて、試験は合格しました。登録には実務経験が必要なのでどこでもよいから働きたいと思い始めました。

1日の仕事内容

・顧客への対応
お客さんへの対応が一番の仕事でした。定期的にお客さんのところで帳簿のチェックをしたり、問題点を話し合ったりといろいろでした。時には悩みを聞いたり、愚痴を聞いたりと人生相談みたいなこともしました。顧客を数十件は担当させられたのでほぼ毎日どこかに出かけていました。

・書類作成
事務所ではお客さんのための書類作成をしていました。税務署へ出す書類、お客さんへの提案書類等多岐にわたりました。

・ボスの面倒
ボスが召使い扱いでいろいろ頼んできました。これが一番うっとうしい。ひどいと来週カナダへ旅行にいくからカナダの観光雑誌を買ってこいとか。こっちは忙しいから自分で買ってこい!

この仕事できつかった事

長時間労働とパワハラです。
ほぼ始発から終電まで働いていました。勤務時間は8時から23時くらいまで。終電を乗り過ごすと帰れないので何度も駅までダッシュしていました。
また、古いビルだったので8時になるとエアコンが切れてしまいます。料金を払えば動かしてもらえますが、そんなことをするはずがありません。

あとパワハラもひどかったですね。従業員ではなく召使いのような扱いで、こちらが忙しいにもかかわらず、どうでもよいことを言いつけてきました。

この仕事をして良かった事

くじけなくなりました。
今は別の会社で働いています。今の会社でも理不尽なことや嫌なことはあります。そんなときでも「あの時の苦しさに比べれば全然大したことはない」と思えます。

あと周りに感謝するようになりました。
その事務所は社員が助け合っていかなければとても生きていけないような事務所でした。お互いに助けたり助けられたりと協力しあうようになりました。今の会社ではそこまでのことはありません。以前よりも周囲の人に気を配ったり、困っていれば助けるようになりました。

この仕事を辞めた理由

第一に収入面です。
残業手当は試行期間ということでありませんでした。先輩に聞いたら残業手当はわずかだそうです。ボーナスは夏冬あわせて10万円くらい。年収では250万円程度ではないでしょうか。これだけ働いてこの年収では、いくら修行中とはいえ生活していけません。

第二は体調面です。
12時間を超える労働を続けていると体調がおかしくなります。体重も減りだし、精神的にもおかしくなりかけていました。重症になる前に退職したので大きな病気にはなりませんでした。

この仕事に向いている人

仕事の内容は税理士事務所としては一般的な内容でした。
適性のある人なら十分にやれるものだと思います。お客さんも変な人は少なかったと思います。今でも似た業務をしていますが、仕事内容が苦になったことはありません。数字にある程度強くて、人と会うことが苦痛でなければできる仕事だと思います。

長時間労働とパワハラについて耐性のある人ならやっていけるでしょうが、あまり我慢することはないと思います。従業員の離職率も高いようです。

この仕事に就きたい人へ一言

税理士に限らず、小規模な事務所や会社は経営者との相性が一番だと思います。
大企業ならば配置換えなどで対応できても小さな会社ではそれは望めないからです。

あと仕事の内容や給料も大事です。
この経営者の元で働いていけるか、といったところも大事だと思います。面接や会社の雰囲気などで読み取れることはあると思います。ぜひいい会社を見つけて頑張ってみてください。

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