一見して華やかに見える美容業界。しかし裏側はどブラックで離職率が非常に高いことで有名です。
美容師になる為には、専門学校へ行き国家資格の美容師免許を取得。その後美容院へ勤めるのが一般的ですが、今回ご紹介して頂いた【Aka】様は働きながら通信学校へ通ったそうです。
ハードな美容師業界の裏側をご紹介して頂こうと思います。
雇用形態 | 正社員 |
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勤務地 |
群馬県某所
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勤務時間 |
9:00~20:00
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休日 |
月曜日・第二火曜日
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給料 |
13万
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必要資格 |
美容師免許
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業種 |
サービス業
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主な業務内容 |
美容院でのアシスタント業務
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始めたきっかけ
昔から美容師になりたいと思っていたので、高校卒業後そのまま美容院に就職しました。
美容師になるためには美容師免許が必要な為、資格が取れる通信学校にも通っていました。
1日の仕事内容
朝9時オープンだったので、約1時間前の8時には出勤し掃除や準備など行いました。
(一番下っ端だったので誰よりも早く行かなければなりませんでした。)
朝には必ず朝礼があり、軽い体操とあいさつ練習、今日の目標を皆の前で言って1日が始まります。
オープン後はお客様が来店されたら受付をし、シャンプーをした後席へご案内。スタイリストへ引き継ぎます。
営業中は他にも電話で予約受付、ドリンクの準備、カットした髪の毛の掃除、カラーのヘルプなど様々な事をします。
予約が入っておらず暇な時は店内の大掃除、シャンプーやカラーの練習、チラシをポストへ投函、備品の買い出し等を行いました。
夜8時に営業が終了するので、その後店内の掃除をし、終わったら軽い反省会。
その後は先輩にシャンプーの練習を付き合ってもらったりするので、帰宅するのは21時を過ぎます。
この仕事できつかった事
正直楽しかったことよりきつかったことのが多いです。
朝早く出勤、夜はシャンプーやカラーの練習をするため帰宅できるのは夜遅く。自分の時間がほとんどありませんでした。
立ちっぱなしの仕事で足はパンパン、シャンプーをするので腰も痛く、帰ったらすぐに疲れて寝てしまう毎日に嫌気がさしました。
また通信に通っていたので勉強しなければいけませんでしたが、そんな余裕もありませんでした。
あとは美容院なのに髪型が自由ではなかったことです。
多少の染髪はOKでしたが、そこの美容院はご老人のお客様が多かった為、明るいカラーやブレイズヘアーはNG。
「好きな髪型にできる」というのは美容院で働くことの大きなメリットだったので、納得いきませんでした。なので他の美容院で色を抜き暗く染め、だんだん色が落ちてきてばれないように色味を変えていました。
他にも薄給や手荒れなどいろいろな不満はありました。
この仕事で良かった事
年代や性別など様々なお客様を相手にしなければならないので、接客の仕方を学ぶことができました。
私のお店ではドライヤーやカラーの時に必ず話しかけなければいけなかったので、積極的に話すというスキルが身に付いたと思います。
あとは自分のカラー&カット代がタダでした。
新しく入荷したカラー剤を試したり、先輩のカットの練習台になるのでその点はよかったです。
カラー剤を原価で手に入れられるので、友達に安くやってあげられるのもメリットでした。
この仕事を辞めた理由
正直美容師になる気がなくなっていました。
仕事はキツイし、シャンプーの練習や試験の勉強もしなければならない。ここまでして自分は本当に美容師になりたいのか?と考えるようになりました。
なんとなく仕事を続けるには無理があり、もう辞めたいと毎日考えるようになりました。
そんな時に、地元を出て東京で暮らしたいという気持ちが芽生え、すぐに退職を決意。
東京で部屋を見つけそのまま上京。同時に通信学校も退学しました。
この仕事が向いている人
・向上心があり、今の自分に満足しない人
ヘアスタイルは流行があるのでその時代に合ったカットを勉強しなければなりません。
カラーやトリートメントも常に進化をしており、施術方法も変わってくるので覚える必要があります。
・皮膚が強く体力がある人
シャンプーやカラー剤のせいで手荒れをし、それが原因で辞めてしまう人もたくさんいます。
なので手がボロボロになってもいい!という人じゃないと無理だと思います。
立ちっぱなしで屈んだりもするので、腰痛になりやすいです。体力のある人に向いていると思います。
この仕事に就きたい人へ一言
いきなり美容師になることはできません。
美容院に勤めて、シャンプー・カラー・パーマ・カットなどひとつずつ試験を受け、すべて合格してやっとなれるのです。
アシスタントの間は修行の身、「勉強をさせてもらいながらお金ももらえる」という考え方が大事だと思います。
最初は色々大変だと思いますが、諦めなければ必ず美容師になれます。
是非頑張ってみてください。