あまり聞くことのない珍しいお仕事「診療放射線技師」。
このお仕事は国家資格を有する高度医療職で、主に放射線を用いた検査や治療を行います。
レントゲンなどですね。
今回【chipnpn】様が体験された経験をご紹介したいと思います。
勤務地 | 石川県某所 |
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雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 7:30〜18:00 |
休日 | 不定期 |
給料 | 18万〜22万(基本給+夜勤手当) |
必要資格 | 診療放射線技師免許 |
業種 |
診療放射線技師
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始めたきっかけ
元々医師を目指していましたが、成績が悪く医学部に入れなかったため、診療放射線技師免許が取れる学部に進学しました。
資格をとったからには、卒業後は技師になることが当たり前だと思っていました。
1日の仕事の内容
出勤してきたら最初に医療機器の始業点検を30分ほど行います。
次にその日の検査のオーダーをチェックし、どのように進めれば良いかシミュレーションを行います。
やり方がわからない検査があれば、あらかじめ先輩にフォローをお願いする、もしくは方法を書籍等で調べておきます。
8:30から検査を開始し、12:30頃まで外来患者が予約した検査をこなします。
30分で昼食をとり、13:00頃から午後の検査を再開します。午後は入院患者の検査を中心に進めます。
これらに加えて救急外来から要望があった場合は臨機応変に予定に組み込んでいきます。18:00頃に全ての検査を終了し、夜勤の者に引き継ぎます。
この仕事できつかった事
朝は始業点検のために定時の1時間前に出勤する必要がありますが、この分の時間外手当は請求しないことが暗黙のルールとなっていました。
他にも時間外手当は本来15分単位で請求できますが、1時間以上でないと請求できない雰囲気でした。
これらも積もり積もるとかなりの額になるので、不満がありました。
そして最も体力的にも精神的にもハードなのが夜勤業務です。
全ての検査を一人で行わなければならず、救急の看護師は数々の修羅場を乗り越えているためか性格のキツい人が多く、ミスするとよく叱責されました。
この仕事をして良かった事
患者さんとコミュニケーションをとることが多い職種なので、初対面の人と話すことに抵抗が無くなりました。
これは他の職種についても必要なことで、後で大いに役立ちました。
また、数々の状態がとてもシビアな患者さんを見たり、救急対応の研修を受けたりしたことで、日常で体調を崩した人を見かけても適切に対応できるようになりました。
病院というものの仕組みを熟知したおかげで、自分や家族が病気をした時も効率よく行動できるようになりました。
この仕事を辞めた理由
医療職は性格がキツい人が多く、人間関係に限界を感じたのが一番の理由です。
ミスするのは自分が悪いにしろ、毎日叱責されたりイヤミを言われて嫌な気分になる生活が続いて、うつ病を発症してしまいました。
また、夜勤が多いことで生活リズムが崩れ、ホルモンバランスにも悪影響を与えて生理不順や不妊になりました。
このままでは自分のプライベートが台無しになってしまうと思い、3年ほどで辞めました。
この仕事に向いてる人
まず重要なのは心と体が丈夫な人です。病院では毎日修羅場が訪れるので、ちょっとやそっとでは動じない気の強い性格の人が向いていると思います。
また、患者さんだけでなく上司や同僚、他のスタッフとも上手くやれないと業務がはっきり滞るので、高いコミュニケーション能力が必要です。
入社時からほぼ完璧に仕事をこなすことが求められるので、元々の能力に自信がある人向けです。
この仕事に就きたい人へ一言
医療職が続けられる人は、患者さんのために頑張れる人、コミュニケーション能力が高い人です。
機械が好きというだけでこの仕事に就くのはおすすめしません。