バスの運転手はきつい?路線バスドライバーの安全と時間のプレッシャー 【みんなの社畜体験談 #289】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回はバスの運転手の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これからバスの運転手を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 奈良県
勤務時間 早番5:30〜14:30 / 遅番13:00〜22:00(交代制)
休日 4勤2休(月8〜10日休み)
給料 年収450万円
必要資格 大型二種免許
業種 バス運行会社(公営・民営)
主な業務内容 路線バスの運転・車両点検・乗客対応・運賃収受・安全運行管理
性別 男性
年代 40代
目次

始めたきっかけ

トラックドライバーを10年やっていたんですが、長距離運転の疲労と不規則な生活に限界を感じていました。35歳のとき、バス会社が「大型二種免許取得支援あり」で未経験ドライバーを募集しているのを知人から聞いて、応募を決意。トラックの大型免許は持っていたので、二種免許の取得は教習所に通って1か月半。費用は会社が全額負担してくれました。入社後は3か月の研修で路線を覚えて、先輩の横に乗って実地訓練。4か月目からいよいよ一人で路線に出ました。

1日の仕事内容

早番の日は朝4時半に起きて、5時過ぎに営業所に到着。まずアルコールチェックと点呼。飲酒は前日夜から厳禁です。5時半に始発の路線に出発。バスの周囲を点検して、タイヤ、ライト、ミラー、ブレーキの状態を確認。問題がなければエンジンをかけて出庫。

始発から終点まで片道40分の路線を、1日に6〜7往復します。停留所に着いたらドアを開けて乗客を乗せ、降りる人を確認して発車。料金の精算、整理券の発行、ICカードの読み取り。乗客が車内で転倒しないように、発車と停車は特に慎重に。急ブレーキは絶対に踏めません。

途中の折り返し地点で10〜15分の休憩。トイレに行って水分を取って、次の便に備える。この休憩時間が遅れると、次の便のダイヤが崩れるので時間管理がシビア。早番は14時半に営業所に戻って、車両を洗車して退勤。遅番は13時出勤で22時終了。早番と遅番が交互に来るシフトなので、体のリズムを整えるのが大変です。

この仕事できつかったこと

時間のプレッシャーが常にのしかかります。路線バスはダイヤ通りに走ることが絶対条件。でも道路は渋滞するし、信号に引っかかるし、乗降に時間がかかるお客さんもいる。遅延が出ると営業所から無線で「遅れています」と連絡が入る。焦って速度を上げるわけにはいかないし、安全運転と定時運行の板挟みで胃が痛くなります。

乗客からのクレームが精神的にきつい。「バスが遅い」「運転が荒い」「案内が分かりにくい」。直接文句を言ってくる人もいれば、会社に電話でクレームを入れる人もいる。一番つらかったのは、急ブレーキを避けるために少し強めにブレーキを踏んだら、立っていたお客さんがよろけて「危ないじゃないか!」と怒鳴られたとき。こっちは事故を避けるための判断だったのに、理解してもらえない悔しさ。

早番と遅番の交代制で睡眠リズムが崩れるのが体にこたえます。早番の前日は21時に寝て4時半起き、遅番の前日は自然と夜更かし。2〜3日おきに生活リズムが入れ替わるので、慢性的な疲労感が抜けません。トラック時代とは違う種類の疲れです。

この仕事で良かったこと

安定した収入と福利厚生は大きな魅力です。バス会社は大手が多く、社会保険完備、退職金制度あり、有給も取りやすい。トラックドライバー時代は個人事業主的な働き方で保障が薄かったので、正社員の安定感は段違い。年収450万円は都内のドライバー職としては悪くない水準です。

「ありがとうございます」と言って降りていくお客さんがいると、一日の疲れが報われます。特にお年寄りの方が「いつも安全に運転してくれてありがとうね」と声をかけてくれると、じんわり嬉しい。通学の子どもたちが毎朝手を振ってくれるのも、ささやかだけど大きなモチベーション。

運転技術が極まっていく感覚がやりがいです。12メートルの大型バスを、狭い住宅街の路地をスイスイ通す。乗客が立っていても揺れを最小限に抑えるブレーキワーク。技術が上がるほど、運転が楽しくなる。プロのドライバーとしての誇りが持てる仕事です。

この仕事を辞めた理由

辞めていません。5年目で、後輩の指導員も任されるようになりました。トラック時代と比べて、決まった路線を走る安心感と、乗客との短い交流が心地よい。体力的にはきつい日もありますが、65歳の定年まで続けるつもりです。

この仕事が向いている人

安全運転に対する強い責任感がある人に向いています。大型車両の運転が好きで、時間に正確な性格。お客さんへの対応を丁寧にできるサービス精神も必要です。逆に、短気な人やプレッシャーに弱い人には向きません。不規則な勤務シフトに体が対応できるかも重要なポイントです。

この仕事に就きたい人へ一言

バスドライバーを目指すなら、大型二種免許の取得が最優先。費用は30〜40万円かかりますが、多くのバス会社が費用を全額負担してくれます。免許取得支援ありの求人を探すのがおすすめ。

トラックドライバーからの転身は意外と多く、大型免許の運転経験が評価されます。バス会社の研修は手厚いので、路線バスは未経験でも問題ありません。

よくある質問(FAQ)

Q. バスの運転手になるのに必要な免許は?

A. 大型二種免許が必須です。普通免許を取得して3年以上(21歳以上)で受験資格が得られます。教習所で取得する場合の費用は30〜40万円。バス会社の養成制度を利用すれば自己負担なしで取得できるケースも多いです。

Q. 路線バスの運転手の年収はどれくらい?

A. 首都圏の民営バス会社で400〜500万円、公営バスで500〜600万円が目安です。勤続年数によって段階的に昇給し、退職金制度もしっかりしている会社が多いです。

まとめ

路線バスの運転手はダイヤ厳守のプレッシャー、乗客クレーム、不規則な勤務シフトがきつい仕事です。しかし、安定した雇用と収入、乗客との心温まるやり取り、運転技術を極める充実感は大きな魅力。プロのドライバーとして社会インフラを支える誇りが持てる仕事であり、大型車両の運転経験がある人にとっては、腰を据えて長く働ける現実的な選択肢です。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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