自動車整備士はきつい?好きな車に触れる仕事の理想と現実 【みんなの社畜体験談 #225】

📝 この記事でわかること

  • この仕事の具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料・勤務時間・休日の実情
  • 実際にきつかったこと
  • この仕事で良かったこと
  • 向いている人の特徴

今回は自動車整備士の仕事を経験された方に体験談をいただきました。

実際に働いてみて感じたリアルな声をお届けします。これから自動車整備士を目指す方、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

雇用形態 正社員
勤務地 愛知県
勤務時間 9:00〜18:00(繁忙期は残業あり)
休日 火曜定休+シフトで月2日(月8〜9日休み)
給料 年収350万円
必要資格 二級自動車整備士
業種 自動車ディーラー
主な業務内容 乗用車の点検・車検整備・修理・故障診断
性別 男性
年代 20代
目次

始めたきっかけ

子どもの頃から車が大好きで、高校卒業後に自動車整備の専門学校に進みました。整備士の資格を取って、愛知県内の国産ディーラーに就職。「毎日好きな車をいじって給料がもらえるなんて最高だ」と思っていたのですが、入社して半年で理想と現実の差に直面しました。好きなことを仕事にする難しさを、この職場で思い知らされましたね。

1日の仕事内容

朝9時に出勤して、その日の予約を確認します。車検、12か月点検、オイル交換、タイヤ交換、修理の予約が入っていて、だいたい1日に5〜7台をこなします。

整備はリフトに車を上げて、下回りの点検から始まります。ブレーキパッドの残量、オイル漏れ、サスペンションのガタ、マフラーの腐食。チェックリストに沿って1台ずつ丁寧に見ていきます。交換が必要な部品があればフロントスタッフに報告して、お客様に追加整備の提案をしてもらいます。

午後は重整備が入ることが多いです。エンジン不調の原因究明、エアコン修理、電装系のトラブル対応。診断機をつないで故障コードを読み取り、原因を特定する作業は頭を使います。

繁忙期(3月の車検シーズンや冬のタイヤ交換)は1日10台以上をさばくこともあり、昼食をとる暇がない日もありました。

この仕事できつかったこと

体力的にきつい仕事です。夏のピットは40度を超えます。エンジンの熱気、アスファルトの照り返し、空調なしの作業場。汗だくになりながらボルトを締める毎日。冬は冬で、冷え切った工具を素手で握るとかじかんで感覚がなくなります。

手荒れや怪我も日常茶飯事でした。オイルや溶剤で手の皮膚がボロボロになるし、狭いエンジンルームに手を突っ込んで作業するので、擦り傷や打撲は当たり前。指を挟んで爪が紫色になったことも何度もあります。

一番きつかったのは、好きな車をいじっている感覚がまったくないことです。専門学校では自分の好きな車をカスタムするような楽しさがありましたが、仕事は「決められた手順どおりに、速く正確に、同じ作業を繰り返す」だけ。整備が好きだったはずなのに、仕事になると義務感しかなくなるんです。

この仕事で良かったこと

お客様から「おかげで安心して乗れます」と言われたときは報われます。特に、原因不明の異音や振動を突き止めて修理できたときの達成感は格別。ベテランの先輩が「お前の診断、正解だったな」と言ってくれたときは嬉しかったです。

車の構造や仕組みを深く理解できるのは整備士ならでは。自分の車のメンテナンスは全部自分でできるし、友人の車のトラブルにも対応できる。実生活で役に立つ知識が身につくのは大きなメリットです。

愛知県はトヨタのお膝元なので、自動車関連の仕事が豊富。整備士の求人は常にあるので、食いっぱぐれない安心感はありました。

この仕事を辞めた理由

辞めてはいませんが、正直なところ迷っています。入社4年目で年収350万円。先輩に聞くと10年目でも400万円台が精一杯だと。整備士は国家資格が必要な専門職なのに、給料が見合っていないと感じています。検査員の資格を取ってキャリアアップするか、整備の知識を活かして部品メーカーや損保のアジャスターに転職するか、選択肢を調べている最中です。

この仕事が向いている人

車が好きで、手を動かして物を直すことに喜びを感じる人に向いています。暑さ寒さに強い体力、手先の器用さ、論理的に故障原因を推理できる頭の良さ。この3つが揃っている人は整備士として長くやっていけます。逆に、デスクワーク希望の人や、汚れる仕事が嫌な人には向きません。給料の低さが許容できるかも重要なポイントです。

この仕事に就きたい人へ一言

自動車整備士は「好きを仕事に」の代表格ですが、好きだけでは続かない面もあります。これから整備士を目指す方は、電気自動車やハイブリッド車の整備スキルを積極的に身につけてください。従来のエンジン整備だけでは将来性が不安ですが、EV整備のスキルがあれば市場価値は高まります。

整備士の経験は意外なほど転職で評価されます。自動車保険のアジャスター、カーディーラーのサービスアドバイザー、部品メーカーの技術営業など、整備の知識が活きる職種は多いです。

よくある質問(FAQ)

Q. 自動車整備士の資格は独学で取れる?

A. 二級整備士は専門学校卒業か、三級取得後に実務経験3年で受験資格が得られます。独学だけでは取得できず、実務経験が必須です。専門学校に通うのが最短ルートです。

Q. 整備士の将来性はある?

A. 従来のエンジン車は減少傾向ですが、EV・ハイブリッド車の整備需要は増えています。高電圧バッテリーを扱える整備士はまだ少なく、今後の需要は高まる見込みです。

まとめ

自動車整備士は、車好きにとって夢のような仕事に見えますが、体力的なきつさ・手荒れや怪我のリスク・給料の低さという現実があります。故障原因を突き止めたときの達成感やお客様からの感謝はやりがいに溢れていますが、長く続けるには年収面でのキャリア戦略が不可欠。EV整備のスキルを磨いて、市場価値を高めていくのが今後の王道です。

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社畜王の中の人

板前、運送、不動産、Webディレクターなど、複数の業界を渡り歩きながら転職を重ねてきた“現場型キャリア”。未経験分野への転職やキャリアチェンジを実際に経験してきたからこそ分かる、「通用するスキル」「転職で評価されるポイント」「失敗しない選び方」をリアルベースで発信しています。遠回りしてきたからこそ見えてきた、“再現性のある転職の考え方”を共有していきます。

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