【読者体験談#29】現役バンドマンが経験した音響オペレーターのアルバイト

【読者体験談#29】現役バンドマンが経験した音響オペレーターのアルバイト

「音響オペレーター」って何?って思いますよね。私もよく知りませんでした。

調べてみると映画やテレビ等で音量を調節したり、適切な位置にマイクを設置するお仕事のようです。

耳で音を聞き分けなくてはいけないし、リズム感やセンスも必要なちょっと特殊なお仕事。

現役バンドマンの【くき】様はライブハウスで音響オペレーターを経験したそうです。ご紹介します。

 

雇用形態 アルバイト
勤務地
兵庫県某所
勤務時間
13:00~24:00(バラつきあり)
休日
不定休
給料
16万前後
必要資格
なし
業種
PA(音響)オペレーター
主な業務内容
 音の調整など

この仕事を始めたきっかけ

バンド活動をしていた時に、ライブハウス側から声をかけられたことがきっかけです。

1日の仕事内容

簡単にいうと各楽器の音のバランスを整え「良い感じ」にするお仕事です。
ライブハウスによって違いますが、大きな流れとしてはこんな感じだと思います。
出勤後、ドラム、マイクの調整をします。よくイベントで見かける「チェック、1、2」みたいなやつです。時間になったところで、各バンドごとのリハーサルです。1バンド準備〜片付けまで20分程度しかありませんが、バランスをとり、演者が思っている様な音にしていきます。

リハが終わると小休憩。ちょっとホッとしたところでイベントが始まります。
お客さんが入ってくると音が吸われてしまうので、状況を見ながらバランスをとっていきます。
全てのバンドが終わると片付けをし、撤収、お疲れ様でした。という流れです。

この仕事できつかった事

音楽を聴き続けることがこんなにもきついと思いませんでした。
上手いバンドは大音量でもうるさく感じないものですが、下手なバンドだと公害レベルです。ミュージシャンぶりたいのか、態度が悪い人もおり(そういうバンドはえてして下手くそ)対応に困りました。

また、イベントが始まってしまうと休憩ができません。
耳への負担が大きく、疲れてくると、静かなところに行きたいと真底思いました。

この仕事をして良かった事

やはり出演バンドに「やりやすかった」と言ってもらえることです。
バントの出したい音を忠実に再現し、お客さんに届けることがPAの仕事です。音が良いというのはバンドの頑張りだと思います。

また、出演バンドの成長を間近で感じられることも良かった点です。
最初はダメダメだったバンドがなにかのキッカケを経て、一気に良くなるケースが多々あります。特に高校生ぐらいの子たちがわかりやすく成長していくので、見ていて楽しいです。

この仕事を辞めた理由

自身のバンドが忙しくなり、ライブの本数が増えたことがキッカケです。
あと最低賃金だったので、短い時間でも効率よく稼げる時給の高いものに変えようと思いました。

また人数ギリギリでまわしているので、急にライブの予定が入った時に休みが言いにくい雰囲気でした。

さらに長時間にわたり大音量に晒されるため、耳への負担が大きいことも理由の一つです。ただでさえ、バンドマンは耳がやられがちなので、少しでも負担を軽くしたいと思いました。

この仕事に向いている人

まず、音楽が好きなことは絶対だと思います。
楽器経験は上手く弾ける、叩ける必要は無いですが、あるほうが音作りのアドバイスに活かせます。

あとはアンプや機材などを運ぶことがあるため、イメージより重労働です。
休憩無しで立ちっぱなしということもあるので、体力はそこそこ必要です。良い音を判別する能力ももちろん要りますが、経験によることが多いので、やる前から考える必要はないかなと思います。

あとは、電気、機械だらけなので苦手意識を持っていないことも重要です。

この仕事に就きたい人へ一言

嫌になりそうな時もあるかもしれませんが、やってて良かったと思えることも多い仕事です。腐らず頑張って下さい。
どこかのライブハウスで会える日を楽しみにしています。

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