【読者体験談#95】冷静かつ正確で丁寧に。失敗は許されない葬儀屋のお仕事。

【読者体験談#95】冷静かつ正確で丁寧に。失敗は許されない葬儀屋のお仕事。
 あまりお話を聞くことのない葬儀屋でのアルバイト体験談。
様々なご遺体を見たり、辛い思いをされているご家族の方と接したりなど、決して楽な仕事ではないですが、それでも良い社会勉強になったとお話してくれた【chie】様。
どんな仕事内容なのか、働いて何を思ったのか、詳細を教えて頂きたいと思います。
雇用形態
アルバイト
勤務地
 奈良県某所
勤務時間 7:30〜21:00(バラつきあり)
休日
シフト制(週2・3日)
給料
7:30~9:00、17:00~21:00は1000円/9:00~17:00は850円
必要資格
特になし
業種
 葬儀業
主な業務内容
 葬儀屋での作業

始めたきっかけ

家の近くに葬儀会館があり、大学の授業がある日でも短時間で働けて時給も良かったので始めました。

1日の仕事内容

告別式のある日は、その準備や会葬客への対応、式の進行、精進料理の配膳、祭檀の片づけ等。
通夜式がある場合はその準備、弔問客への対応、式の進行、通夜振る舞いとなります。
告別式、通夜式ともにない日は、事務番として電話対応や雑務作業をします。
式のある日の事務番の場合は、裏方として祭檀のセットや親族部屋の掃除等をします。

この仕事できつかった事

ある社葬の担当リーダーを任された時、さすがに学生には力不足で、大勢の会葬客を捌くことが難しかったです。
時間内に焼香を案内出来ず、喪主様にお叱りを頂きました。

また、お寺様の中には非常に気難しい方もいらっしゃり、その対応にも苦労しました。

この仕事で良かった事

普段の生活ではなかなか得られない社会的、文化的知識と、年配の方との接触などにより、非常に良い社会勉強になりました。

この仕事を辞めた理由

大学四回生となり、卒業制作や就職活動が控えていたため辞めました。

この仕事が向いている人

精神的にタフな人が向いていると思います。
様々なご遺体、様々な喪主様、様々なお寺様とある特殊な時間を共有するわけですから、通常の接客業とはやはり違って、より丁寧さや正確性を求められます。
本番でのミスは許されないので、緊張せず、冷静に柔軟に対応出来る人が適しています。

この仕事に就きたい人へ一言

私は学生のアルバイトという形でこの仕事に三年携わっていましたが、葬儀という人生最後の儀礼に関わる以上、バイトだからという意識は持ちませんでした。
出来るだけ御当家の方々に寄り添い、その特別な一日を共有させて頂くことで、接客の真髄を学べたと思います。

大変な事も多いですが、その分身に付くものは多く、私生活で役立つこともありますので、是非頑張って頂きたいと思います。

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